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【鎌倉仏教シリーズ】第89回・日蓮主義⑧外八州史観と神道カルト2-2
木村鷹太郎は、昭和2年(1927)に「一天四海五大洲の大日蓮」という本を出版し、かつて太古の昔は世界が日本であった、言う「外八州史観」を発表します。しかし、末法の時代とともにかつての外八州(=全世界)日本は失われ、今や内八州という小さな領土になってしまった日本が、法華経の公布という使命を負って再び外八州を取り戻す(つまり、侵略するという意味)べきだと主張します。この誇大妄想的な発想は、平田国学の流れを汲む平田系神道カルトの間にも広まり(大本教「世界雛形理論」、さらには陸軍中枢まで広まる(神道天行居など)と、それは妄想から狂気の現実となり、日本を絶望的な戦争への道へと導いて行きます。
【鎌倉仏教シリーズ】第86回・日蓮主義⑤北一輝と226事件2-2
北一輝と言えば、イメージ的に「尊皇攘夷思想に燃えた青年将校たちを奮い立たせ、腐りきった財閥支配の政治を打倒し、天皇中心の愛国国家を建設を進める指導者」のような感がありますが、実は、本質は、幸徳秋水、堺利彦らの社会主義者思想や頭山満、内田良平らの日本・朝鮮・中国互恵の独立国連合を目指した大アジア主義、そして、その両者を、日蓮主義の八紘一宇思想で繋ぐ「革命の為の天皇利用論」者でした。226事件の事後、銃殺刑が決まって、すべてのクーデター参加者が「天皇陛下万歳」を叫んで銃殺された中、北一輝一人は天皇陛下万歳を唱えなかったのでも有名です
【鎌倉仏教シリーズ】第89回・日蓮主義⑧外八州史観と神道カルト2-1
木村鷹太郎は、昭和2年(1927)に「一天四海五大洲の大日蓮」という本を出版し、かつて太古の昔は世界が日本であった、言う「外八州史観」を発表します。しかし、末法の時代とともにかつての外八州(=全世界)日本は失われ、今や内八州という小さな領土になってしまった日本が、法華経の公布という使命を負って再び外八州を取り戻す(つまり、侵略するという意味)べきだと主張します。この誇大妄想的な発想は、平田国学の流れを汲む平田系神道カルトの間にも広まり(大本教「世界雛形理論」、さらには陸軍中枢まで広まる(神道天行居など)と、それは妄想から狂気の現実となり、日本を絶望的な戦争への道へと導いて行きます。
【鎌倉仏教シリーズ】第90回・日蓮主義⑨妹尾義郎と左翼日蓮主義 2-1
日蓮主義と言えば、八紘一宇を訴えて世界侵略と世界征服を画策した田中智學や、一生一殺をスローガンに政府財界要人暗殺の運動を進めた井上日召など国家主義的な法華右翼のイメージが強い中、きわめて異色な存在として、左翼日蓮主義者として労働運動や社会主義運動に参加した妹尾義郎(せのうぎろう)がいます。同じ日蓮主義で右翼と左翼がいるという事自体に違和感を感じる人は多いと思いますが、実は、右翼とか左翼というのは方法論の違いで、根本は法華経で世界を統一(政治界も宗教界も)しようという原点は共有していたのです。妹尾は戦前、戦後を通じて自らの左翼日蓮主義的立場を貫き、最後には共産党にまで入党するという経緯を辿ります。
【鎌倉仏教シリーズ】第82回・日蓮主義①八紘一宇思想2- 1
第一次大戦後の世界不況の波は日本にも押し寄せ、社会不安が急速に高まった大正の終わりから昭和にかけて勃興してきたのがこの日蓮主義集団です。日蓮宗は幕末から都市部(京都・江戸など)で国難に立ち向かったかつての日蓮の姿勢と重ね合わせたイメージから急速に熱狂的な信者が増えてましたが、大正後期になると日々悪化する国際状況・国内状況の中で再び日蓮主義という形で復活します。時代の狂気が生み出した「八紘一宇」(法華経国家日本を中心にした世界征服)を掲げる日蓮主義者たちは515事件、血盟団事件、226事件と、当時の日本を破滅への道へ導いていきます。
【鎌倉仏教シリーズ】第88回・日蓮主義⑦江川桜堂と「死のう団」2-1
昭和8年(1933)6月、日蓮会殉教衆青年党を組織した江川桜堂(忠治)は、28名の党員の青年男女に「殉教千里行」という、全員が黒衣に白袴という装束で「死のう!死のう!」と叫びながら鶴岡八幡宮まで行進する行動を行ったところ、途中の逗子桜山で官憲に全員逮捕され、江川も含め、拘置所で1~2か月間の間拷問取り調べを受けることになり、釈放後、江川ら日蓮会は官憲への抗議活動として、皇居前、警視庁前、内務省、国会議事堂前などで割腹パフォーマンス抗議を行ったりする中、江川本人が病死し、盟主江川の死亡を嘆く日蓮会の若い男女5名(うち女性3名)が相次いで自殺をするという、所謂「死のう団事件」なるものを起こします。
【鎌倉仏教シリーズ】第86回・日蓮主義⑤北一輝と226事件2-1
北一輝と言えば、イメージ的に「尊皇攘夷思想に燃えた青年将校たちを奮い立たせ、腐りきった財閥支配の政治を打倒し、天皇中心の愛国国家を建設を進める指導者」のような感がありますが、実は、本質は、幸徳秋水、堺利彦らの社会主義者思想や頭山満、内田良平らの日本・朝鮮・中国互恵の独立国連合を目指した大アジア主義、そして、その両者を、日蓮主義の八紘一宇思想で繋ぐ「革命の為の天皇利用論」者でした。226事件の事後、銃殺刑が決まって、すべてのクーデター参加者が「天皇陛下万歳」を叫んで銃殺された中、北一輝一人は天皇陛下万歳を唱えなかったのでも有名です
【鎌倉仏教シリーズ】第85回・日蓮主義④石原莞爾と国柱会2- (2)
釈迦尊と日蓮上人と天皇を一体視し、釈迦・日蓮の権化(生まれ変わり)としての天皇が中心となって世界を法華経で統一(世界征服)することを目指す日蓮主義は、大正時代頃から台頭しだした田中智學の国柱会を中心に知識人や軍人、経済人の間に広く浸透していきます。石原莞爾は、仙台陸軍幼年学校時代より法華経に興味を持ち、東京で陸軍大学卒業後には陸軍武官として国柱会に入会し、本格的に日蓮主義に没頭していきます。やがて彼は、日蓮主義の八紘一宇思想を実現すべく、満州事変の企画実行、そして世界最終戦争論を展開していきます。
【鎌倉仏教シリーズ】第85回・日蓮主義④石原莞爾と国柱会2- (1)
釈迦尊と日蓮上人と天皇を一体視し、釈迦・日蓮の権化(生まれ変わり)としての天皇が中心となって世界を法華経で統一(世界征服)することを目指す日蓮主義は、大正時代頃から台頭しだした田中智學の国柱会を中心に知識人や軍人、経済人の間に広く浸透していきます。石原莞爾は、仙台陸軍幼年学校時代より法華経に興味を持ち、東京で陸軍大学卒業後には陸軍武官として国柱会に入会し、本格的に日蓮主義に没頭していきます。やがて彼は、日蓮主義の八紘一宇思想を実現すべく、満州事変の企画実行、そして世界最終戦争論を展開していきます。
【鎌倉仏教シリーズ】第84回・日蓮主義③宮沢賢治と国柱会2-2
宮沢賢治と言えば、「銀河鉄道の夜」とか「風の又三郎」、そして「雨ニモマケズ」手帳などで彼の事を知らない日本人はほとんどいないと言ってもよいぐらい有名な童話作家です。しかし、その宮沢賢治が、あの511事件、血盟団事件、226事件などに関連した恐ろしい日蓮主義の熱烈な信者であったことを知る人は少ないと思います。一体彼の作品や、イーハトーブの理想郷を目指した羅須地人協会がその日蓮主義と関連があるのか? その辺りを中心に宮沢賢治の生涯およびその作品を見ていきたいと思います。
【鎌倉仏教シリーズ】第82回・日蓮主義①八紘一宇思想2-2
第一次大戦後の世界不況の波は日本にも押し寄せ、社会不安が急速に高まった大正の終わりから昭和にかけて勃興してきたのがこの日蓮主義集団です。日蓮宗は幕末から都市部(京都・江戸など)で国難に立ち向かったかつての日蓮の姿勢と重ね合わせたイメージから急速に熱狂的な信者が増えてましたが、大正後期になると日々悪化する国際状況・国内状況の中で再び日蓮主義という形で復活します。時代の狂気が生み出した「八紘一宇」(法華経国家日本を中心にした世界征服)を掲げる日蓮主義者たちは515事件、血盟団事件、226事件と、当時の日本を破滅への道へ導いていきます。
【鎌倉仏教シリーズ】第90回・日蓮主義⑨妹尾義郎と左翼日蓮主義 2-2
日蓮主義と言えば、八紘一宇を訴えて世界侵略と世界征服を画策した田中智學や、一生一殺をスローガンに政府財界要人暗殺の運動を進めた井上日召など国家主義的な法華右翼のイメージが強い中、きわめて異色な存在として、左翼日蓮主義者として労働運動や社会主義運動に参加した妹尾義郎(せのうぎろう)がいます。同じ日蓮主義で右翼と左翼がいるという事自体に違和感を感じる人は多いと思いますが、実は、右翼とか左翼というのは方法論の違いで、根本は法華経で世界を統一(政治界も宗教界も)しようという原点は共有していたのです。妹尾は戦前、戦後を通じて自らの左翼日蓮主義的立場を貫き、最後には共産党にまで入党するという経緯を辿ります。
【鎌倉仏教シリーズ】第88回・日蓮主義⑦江川桜堂と「死のう団」2-2
昭和8年(1933)6月、日蓮会殉教衆青年党を組織した江川桜堂(忠治)は、28名の党員の青年男女に「殉教千里行」という、全員が黒衣に白袴という装束で「死のう!死のう!」と叫びながら鶴岡八幡宮まで行進する行動を行ったところ、途中の逗子桜山で官憲に全員逮捕され、江川も含め、拘置所で1~2か月間の間拷問取り調べを受けることになり、釈放後、江川ら日蓮会は官憲への抗議活動として、皇居前、警視庁前、内務省、国会議事堂前などで割腹パフォーマンス抗議を行ったりする中、江川本人が病死し、盟主江川の死亡を嘆く日蓮会の若い男女5名(うち女性3名)が相次いで自殺をするという、所謂「死のう団事件」なるものを起こします。
【鎌倉仏教シリーズ】第87回・日蓮主義⑥井上日召と血盟団事件2-2
昭和7年(1932)の2月から3月にかけて日蓮主義の僧侶・井上日召が率いる右翼テログループが、前蔵相の井上準之助および三井財閥の団琢磨を相次いで暗殺する事件(所謂世に言う「血盟団事件」)が起こります。日蓮主義者と陸軍および海軍における錦旗革命グループとの繋がりは強くなり、軍が武器を調達し、日蓮主義者がテロを行うというパターンが生まれて行きます。そして同年の5月には海軍グループによる「515事件」が発生します。これも背後には日蓮主義者たちが関わってきます。日蓮主義者と軍人クーデターグループの共通目標は、天皇を中心とした社会主義国家の建設であり、やがてその目標は4年後の2月26日に起きた「226事件」のように、国家改造および八紘一宇思想へと発展していきます。
【鎌倉仏教シリーズ】第87回・日蓮主義⑥井上日召と血盟団事件2-1
昭和7年(1932)の2月から3月にかけて日蓮主義の僧侶・井上日召が率いる右翼テログループが、前蔵相の井上準之助および三井財閥の団琢磨を相次いで暗殺する事件(所謂世に言う「血盟団事件」)が起こります。日蓮主義者と陸軍および海軍における錦旗革命グループとの繋がりは強くなり、軍が武器を調達し、日蓮主義者がテロを行うというパターンが生まれて行きます。そして同年の5月には海軍グループによる「515事件」が発生します。これも背後には日蓮主義者たちが関わってきます。日蓮主義者と軍人クーデターグループの共通目標は、天皇を中心とした社会主義国家の建設であり、やがてその目標は4年後の2月26日に起きた「226事件」のように、国家改造および八紘一宇思想へと発展していきます。
【鎌倉仏教シリーズ】第84回・日蓮主義③宮沢賢治と国柱会2-1
宮沢賢治と言えば、「銀河鉄道の夜」とか「風の又三郎」、そして「雨ニモマケズ」手帳などで彼の事を知らない日本人はほとんどいないと言ってもよいぐらい有名な童話作家です。しかし、その宮沢賢治が、あの511事件、血盟団事件、226事件などに関連した恐ろしい日蓮主義の熱烈な信者であったことを知る人は少ないと思います。一体彼の作品や、イーハトーブの理想郷を目指した羅須地人協会がその日蓮主義と関連があるのか? その辺りを中心に宮沢賢治の生涯およびその作品を見ていきたいと思います。
【鎌倉仏教シリーズ】第83回・日蓮主義②田中智學と国柱会2- 2
本来日蓮宗は、日本の天皇と言えども所詮釈迦牟尼仏の守護神の一つにすぎないと解釈してましたが、明治13年(1880)に田中智學が、釈迦牟尼仏と日蓮上人とアマテラスは同一である(王法冥合論)を展開し、蓮華会を設立して以降、日蓮主義は燎原の火のごとく広がり、大正13年(1943)に国柱会へと発展すると、日蓮主義は軍人、知識人、文化人の間に大きな影響力を持つようになり、後の多くの右翼テロリズムのイデオローグとなっていきます。
【鎌倉仏教シリーズ】第83回・日蓮主義②田中智學と国柱会2- 1
【鎌倉仏教シリーズ】第83回・日蓮主義②田中智學と国柱会2- 本来日蓮宗は、日本の天皇と言えども所詮釈迦牟尼仏の守護神の一つにすぎないと解釈してましたが、明治13年(1880)に田中智學が、釈迦牟尼仏と日蓮上人とアマテラスは同一である(王法冥合論)を展開し、蓮華会を設立して以降、日蓮主義は燎原の火のごとく広がり、大正13年(1943)に国柱会へと発展すると、日蓮主義は軍人、知識人、文化人の間に大きな影響力を持つようになり、後の多くの右翼テロリズムのイデオローグとなっていきます。