Youtubeからの転載です( https://www.youtube.com/watch?v=7YUO6dPXNRo )。1854年2月17日の夜、梅毒の進行による幻覚・幻聴に悩まされていたシューマンは「天使の合唱」の幻聴を聴き、楽譜に書き留めます。そして2月22日~23日に、この主題による変奏曲を完成させました。その後、2月27日に再びこの変奏曲の楽譜を書き終えると、そのままシューマンはライン川で投身自殺を図り、精神病院に入院します。入院後もシューマンは作曲を行いましたが、これら最晩年の作品は彼の死後に妻クララが廃棄処分してしまったため、この「主題と変奏」が現存するシューマン最後の作品となりました。とはいえ、本作に作品番号は付けられず、クララが編纂したシューマン全集には収録されていません。なお、この主題は遺作となったシューマンのヴァイオリン協奏曲の第2楽章の主題に酷似しており、ヴァイオリン協奏曲が作品番号なしに封印された一因と考えられています。作曲の経緯から日本では「天使の主題による変奏曲」との別名がありますが、ドイツでは「Geistervariationen(幽霊変奏曲)」との俗称が一般的です。セルゲイ・クドリャコフ(ピアノ)