Youtubeからの転載です( https://www.youtube.com/watch?v=EzvwZj50lmM )。バッハは1720年、無伴奏ヴァイオリンソナタとパルティータ全6曲を作曲しましたが、後にその一部を自ら編曲したほか、編曲版を他作品に転用することも行いました。クラヴィーア(鍵盤楽器)のための「ソナタ」BWV964はそういった作品の一つで、無伴奏ヴァイオリンソナタ第2番イ短調BWV1003全曲を、10年後の1730年にバッハ自身が編曲したものです。編曲にあたっては、原曲がイ短調なのをニ短調に移調し、鍵盤楽器の能力に対応してフーガ部分に対旋律を追加されて、鍵盤楽器のための作品としての体裁が整えられています。ただし、この作品については本当にバッハ自身の編曲かどうかを疑う意見もあり、長男ヴィルヘルム・フリードマンか、別の弟子が作曲の練習のために編曲したという説も提示されています。ピーター・ダークセン(チェンバロ)