“復興の象徴”未来へ 聖火リレーの出発候補地に 

“復興の象徴”未来へ 聖火リレーの出発候補地に 

来年の東京オリンピックで福島県から始まる聖火リレーの出発地について、大会組織委員会が、原発事故のあと廃炉作業の拠点となった施設「Jヴィレッジ」とする方向で最終調整していることが分かりました。今月中にも公表する方針です。来年の東京オリンピックの聖火リレーは、大会の理念となっている東日本大震災からの「復興五輪」を重視して、原発事故からの復興も目指す福島県からスタートすることになっており、県内の出発地について複数の案の中から検討が進められています。こうした中、大会組織委員会は、出発地を原発事故の廃炉作業の拠点となったサッカーのトレーニング施設「Jヴィレッジ」とする方向で最終調整していることが分かりました。「Jヴィレッジ」は原発事故から7年4か月がたった去年7月に復旧工事を経て営業を再開し、サッカー女子の日本代表「なでしこジャパン」の強化合宿などに利用されています。東京オリンピックの聖火リレーは来年3月26日にスタートし、およそ4か月、121日間をかけて全国47都道府県を巡る予定で、組織委員会は福島県内の出発地について、今月中にも公表する方針です。【福島県「コメントできない」】福島県オリンピック・パラリンピック推進室は「大会組織委員会に確認をしているところだが、聖火リレーが福島県からスタートすること以外何も情報が入っておらず、現時点でコメントできない」と話しています。【Jヴィレッジの地元自治体は】「Jヴィレッジ」は、楢葉町と広野町にまたがって立地しています。このうち、広野町は「これまで聖火リレーのルートを誘致する催しや要望を浜通りのほかの自治体と行ってきた。もしリレーの出発地が『Jヴィレッジ』に決まるのであれば、被災地の今を全世界に発信し、復興をPRするチャンスとなるので非常にありがたい」と話しています。また、楢葉町は「現時点で事実が確認できないのでコメントできない」と話しています。NHK NEWS WEB 2019年3月6日13時05分

http://www.nicovideo.jp/watch/sm34761446