チャイコフスキー:序曲「1812年」作品49(ピアノ独奏版)

チャイコフスキー:序曲「1812年」作品49(ピアノ独奏版)

Youtubeからの転載です( https://www.youtube.com/watch?v=O69hqg2Czxk )。チャイコフスキーの序曲「1812年」作品49といえば、終盤で大砲と鐘の音が鳴り響き、指揮者によっては合唱も追加される一大管弦楽作品であることは言うまでもありません。ですが、この作品は1880年に作曲されたものの、当初予定していた1881年の産業博覧会での演奏が立ち消えになり、その後もしばらく演奏の目途が立たなかったため、1881年末にチャイコフスキー自身の手によってピアノ独奏版とピアノ連弾版の2つの編曲版が作成され、初演前の1882年5月にオリジナルの管弦楽版と同時に楽譜が出版されたことは、あまり知られていません。このピアノ独奏版「1812年」は長い間忘れ去られた存在でしたが、ウクライナ出身の女性ピアニスト、ヴァレンティーナ・リシッツァにより、世界初録音がなされました。この動画はリシッツァが自らのYoutubeチャンネルに投稿したもので、彼女の演奏技術レベルの高さもさることながら、彼女の息子ベンジャミンの演奏によりCD録音盤にはなかった大砲や鐘の音が追加(大砲の砲声は風船を割って再現)されているというサービス満点の演奏です。ヴァレンティーナ・リシッツァ(ピアノ)ベンジャミン・リシッツァ(風船・鐘)

http://www.nicovideo.jp/watch/sm35358501