マーラー:大地の歌(ピアノ伴奏版)

マーラー:大地の歌(ピアノ伴奏版)

Youtubeからの転載です( https://www.youtube.com/watch?v=Dm4dlKgImjo )。マーラーが1908年に作曲した「大地の歌」は副題が「テノールとアルト(またはバリトン)とオーケストラのための交響曲」と付けられており、交響曲として作曲されたことは明白ですが、曲の構成から連作歌曲としての側面があることも事実で、マーラー自身もそのことを自覚していました。その根拠として、彼は管弦楽版と同時並行的にピアノ伴奏版を作曲していることが挙げられます。このピアノ伴奏版は単なる管弦楽版の編曲ではなく、独立した作品として作曲されており、両者は小節数や音、歌詞などに違いがあります。しかし、ピアノ伴奏版はマーラーの死後に妻アルマが自筆譜を所有しており、長らく日の目を見ませんでした。1950年代になって、アルマが画商に自筆譜を贈ったことで、ようやく音楽学者による研究が進み、楽譜が出版されたのは1989年のことです。この楽譜出版については、日本の国立音楽大学が深くかかわっており、このことからピアノ伴奏版の世界初演は1989年5月15日、東京都の国立音楽大学講堂にて、ヴォルフガング・サヴァリッシュのピアノ、マリャーナ・リポフシェク、エスタ・ヴィンベルイの独唱によって行われました。なお、ピアノ伴奏版の研究によって作曲者の意図などの研究が進んだことで管弦楽版の改訂も行われ、翌1990年に改訂版が出版されています。ブリギッテ・ファスベンダー(メゾ・ソプラノ)トーマス・モーザー(テノール)シプリアン・カツァリス(ピアノ)

http://www.nicovideo.jp/watch/sm36824373