ベートーヴェン(フェルディナント・リース編):交響曲第3番 変ホ長調「英雄」作品55(ピアノ四重奏曲版)

ベートーヴェン(フェルディナント・リース編):交響曲第3番 変ホ長調「英雄」作品55(ピアノ四重奏曲版)

Youtubeからの転載です( https://www.youtube.com/watch?v=oiISGMtieVM )。ベートーヴェンが生きた時代は著作権の概念が乏しく、作曲者の許可なく海賊版の楽譜が発売されることが日常茶飯事でした。また、多数の演奏者が必要な作品については、知名度を上げるためにサロンでの演奏を想定した室内楽版への編曲が必要不可欠でした。このような状況に対応すべく、ベートーヴェンは自作を他の楽器編成のために編曲することが多く、また他人に編曲させる場合でも可能な限り監修していたといわれています。その一環として、ベートーヴェンは交響曲第2番をピアノ三重奏曲に編曲( sm32717843 )しましたが、第3番「英雄」の室内楽版については弟子のフェルディナント・リース(1784 - 1838)が編曲を行いました。リースは巨大な規模を誇る「英雄」の室内楽版にはピアノ三重奏では不足すると考え、ピアノ四重奏による編曲版を作成し、1807年に出版されました。ベートーヴェン自身はこの編曲版の監修は行っていないようですが、特に楽譜販売を差し止めたという記録も残っておらず、おそらく弟子の編曲作業に一定の満足感があったものと推測されます。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm36981464