【聖戦の系譜】#7琴葉姉妹が聖戦に巻き込まれるようです。【ファイアーエムブレム】

【聖戦の系譜】#7琴葉姉妹が聖戦に巻き込まれるようです。【ファイアーエムブレム】

sm37107425   mylist/68640421  次  sm37137783 ヴェルダン城の眼下に広がる大森林。琴葉姉妹は行軍から外れ鬱蒼とした獣道を歩いていた。「本当にこっちであってるのお姉ちゃん」「間違いないで。少しずつやけど地面が人の足跡で踏み固められて来てるしな。聖者マイラの隠れ里はもうすぐや」二人は元の世界へ帰る方法を探していたがその手掛かりとして聖戦士の力が鍵なのではというオイフェの話を聞いてマイラの里を目指していた。わずかに覗く地面を見ながらしばらく歩くと急に森が開け緑の天蓋から光がこぼれた。小さな集落だった。木組みの家の窓や物陰から視線を感じる。外からの人などめったに来ない場所なのだろう。警戒と恐怖が入り混じった感情がこちらにまで流れ込んでくるようだった。二人は居心地の悪さを感じたが意を決して歩き出した。「ごめんください、琴葉と申しますけどちょっとお話聞かせてもらえませんかね」茜の声掛けに答える人は誰もいなかった。コミュ力に自信があっても取り付く島がなければどうにもならない。そう思ってあきらめかけた時だった。洗濯籠を抱えた銀髪の娘がこちらへ小走りに向かってきた。その姿には見覚えがある。ディアドラという名の娘だ。「あの、あなた方はシグルド様のお連れの方ですよね。シグルド様が来ていらっしゃるのですか。お願いです。私をシグルド様のもとへ連れて行ってください」二人は顔を見合わせた。「私たちは構いませんけど、その、道すがら聖者マイラについて教えていただければ」「わかりました。私の知っていることでよければ。どうしてもシグルド様にもう一度お会いしたいんです……」うつむくその表情は見ているこちらまで恥ずかしくなるくらい真っ赤だった。「見かけによらず積極的な子やなぁ。自分に正直に生きるのってなかなか難しいもんやけどな……」つぶやいた言葉は木々のざわめきに消えていった。なんてことはなかったと思うので忘れてください。

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