Youtubeからの転載です( https://www.youtube.com/watch?v=4JEjDBQuzVA&t=888s )。フランスの作曲家アレクシ=エマニュエル・シャブリエ(1841 - 1894)といえば、代表作とされる狂詩曲「スペイン」などの華麗な管弦楽曲が有名ですが、彼が最も多くの作品を遺したのはピアノ曲であり、これらの諸作品はシャブリエが最も良い独創性を表した分野と高く評価され、後のフランス印象派のピアノ作品を予告しているとみなす専門家もいます。そういったシャブリエのピアノ曲のうち、最高傑作と考えられているのが、1880~81年に作曲された「10の絵画風小品」です。実はシャブリエは1880年(39歳)まで内務省の官吏を務め、この年にワーグナーの楽劇「トリスタンとイゾルデ」を観劇したことで本格的に作曲家を志したという事情があり、この作品は自らが作曲への道に飛び込むと決めた意気込みが込められたものとなりました。とはいえ、作品自体は軽妙・洒脱でありながら端正さも併せ持つ響きになっており、この曲を聴いたセザール・フランクはクープラン、ラモーを思わせるような「18世紀風」な音楽と述べています。なお、後にシャブリエは本作から4曲を抜き出して管弦楽版に編曲し、「田園組曲」と名付けました。マルセル・メイエ(ピアノ)