バッハ(エレーナ・バルシャイ編):ヴィヴァルディ等による12のオルガン協奏曲集

バッハ(エレーナ・バルシャイ編):ヴィヴァルディ等による12のオルガン協奏曲集

Youtubeからの転載です( https://www.youtube.com/watch?v=I9Fp6GZ0vhs )。ロシアの名指揮者ルドルフ・バルシャイの妻で、ロシアでは有名なオルガン奏者であるエレーナ・バルシャイの演奏によるバッハのオルガン協奏曲集です。この録音では、バルシャイの曲目選択にかなりの独創性が見られます。まず、バッハがヴィヴァルディ等の協奏曲をオルガン独奏用に編曲したオルガン協奏曲は全6曲で、通常の録音ではこの6曲を全曲盤としていますが、このうち第6番 変ホ長調 BWV597は偽作の疑いがもたれているため、この録音では採用されず5曲となっています。次に、バッハにはヴィヴァルディの協奏曲等をチェンバロ独奏用に編曲した「チェンバロ協奏曲」と呼ぶべき作品が存在します(BWV972~987)。この録音では、それらの作品からバルシャイは7曲(BWV976、972、975、978、973、984、980)を選び、これをオルガン独奏用に編曲したものが追加されています。このうち、BWV984はバッハのオルガン協奏曲BWV595と同じ原曲(ザクセン=ヴァイマール公エルンスト作曲)の編曲版で、BWV595が第1楽章のみの編曲なのに対し、BWV984は全楽章を編曲しているため、バルシャイはBWV984の第2・第3楽章をオルガン独奏用に編曲して、BWV595を補完する形にしています。そしてバルシャイは、バッハがヴィヴァルディの作品を編曲した4台のチェンバロのための協奏曲 イ短調 BWV1065もオルガン独奏用に編曲して録音しており、これで全12曲のオルガン協奏曲集となっています。エレーナ・バルシャイ(オルガン)

http://www.nicovideo.jp/watch/sm38044124