Youtubeからの転載です( https://www.youtube.com/watch?v=rDJaDUNhjuI )。チャイコフスキーの交響曲第2番 ハ短調「小ロシア」作品17には、1872年に作曲された初稿と、8年後の1880年に改訂された稿の2つがあります。このうち、現在よく演奏されるのは1880年の改訂稿の方で、これは作曲家自身がペテルブルクでの初演を担当した指揮者エドゥアルド・ナープラヴニークに「この作品で演奏されるべきは改訂稿のみ」と述べたことによります。ですが、ナープラヴニークや当時のモスクワの著名な音楽評論家ニコライ・カシュキン、そしてチャイコフスキーの門弟であるセルゲイ・タネーエフなどは、1872年初稿の方が優れており、その重厚で印象的な響きが改訂稿で削られてしまったと考えていました。どちらの稿が優れているかについてはなかなか判定が難しいと思いますが、この動画を見る限り、自分は初稿の方がインパクトが強いと感じました。なお、本作の題名「小ロシア」とは19世紀においてはウクライナの一部を指しており、これは曲中において3つのウクライナ民謡が採用されていることによります。このことから、一部では本作の題名を「ウクライナ」と読み替える動きがあるようです。ジェフリー・サイモン指揮ロンドン交響楽団