シューベルト(リスト編):歌曲集(ピアノ独奏版 30曲)

シューベルト(リスト編):歌曲集(ピアノ独奏版 30曲)

Youtubeからの転載です( https://www.youtube.com/watch?v=0sHehSxmNws&t=528s )。フランツ・リストはシューベルトの歌曲について「彼はリートという小さな空間のなかで、我々を短いながらも致命的な葛藤の見物人に仕立てあげる」と述べ、シューベルトを「もっとも詩的な音楽家」と呼んで、高く評価していました。彼は他の作曲家の作品を数多くピアノ独奏用に編曲しましたが、歌曲についてはシューベルトの作品を最も多く編曲しており、歌曲集「美しき水車小屋の娘(6曲抜粋)」「冬の旅」「白鳥の歌」のほか、リストが独自にまとめた「12の歌曲」S.558、「4つの宗教歌曲集」S.562、「6つの歌曲」S.563など、その数は50曲以上になります。これらは「原曲を尊重しつつも自らの演奏技術を前提として表現能力の限界に挑む」というリストの編曲姿勢が貫かれており、ウィーンではシューベルトの原曲から逸脱した「冒涜」といった批判もあったものの、シューベルトの作品を国内外に広めた功績は大きいとされています。この動画でこれらの編曲作品を聴くと、シューベルトのメロディメーカーとしての才能とリストのピアノ技巧が高いレベルで融合していることが、よくわかると思います。アレクサンドル・ギンジン(ピアノ)

http://www.nicovideo.jp/watch/sm40599464