エイミー・ビーチ:交響曲 ホ短調 「ゲール風」作品32

エイミー・ビーチ:交響曲 ホ短調 「ゲール風」作品32

Youtubeからの転載です( https://www.youtube.com/watch?v=VmLU1CfHcJw )。エイミー・ビーチ(1867 - 1944)は、アメリカのニューハンプシャー州出身のピアニスト・作曲家で、アメリカ人女性として初めて「創造的な作品」を発表して国際的に高く評価されました。彼女はワーグナーやブラームス、そしてドヴォルザークの影響を受けて後期ロマン派の作風を保ちつつ、自分がピルグリム・ファーザーズにさかのぼる家系に連なることを意識して、当初はイギリス民謡に触発された作品を作曲していました。そんな彼女の代表作の1つとされているのが、1894年に作曲した交響曲 ホ短調 「ゲール風」作品32です。その前年である1893年にドヴォルザークが交響曲第9番「新世界より」を作曲・初演しており、ビーチはそれに触発されて4楽章から成る交響曲を作りました。ただ、ドヴォルザークがネイティブ・アメリカンやアフリカン・アメリカンの音楽とチェコの音楽を組み合わせたのに対し、ビーチはアメリカ人でありながらネイティブ・アメリカンなどの音楽を使わず、むしろ「文芸と共に先祖から付け継いだ古きイングランド、スコットランド、もしくはアイルランドの歌曲」に基づいて本作を作曲しました。「ゲール風(Gaelic)」という題名はケルト民族の部族名ゴイデルを暗示しており、「アイルランド風」という意味になります。本作は1896年10月30日に初演され、一部評論家が「オーケストレーションが重い」と批判したものの、観衆や報道関係者の支持を集めて成功を収めました。その後は1920年代にいったんは忘れられたものの、ビーチの晩年である1930~40年代に再評価され、細々ながらもアメリカのオーケストラによってレパートリーに採用され続けています。ネーメ・ヤルヴィ指揮デトロイト交響楽団

http://www.nicovideo.jp/watch/sm40636302