カゼッラ:交響曲第2番 ハ短調 作品12

カゼッラ:交響曲第2番 ハ短調 作品12

Youtubeからの転載です( https://www.youtube.com/watch?v=Nq4nGhBeXuU )。伝統的にオペラ偏重であった近代イタリア音楽界において、レスピーギらと共に器楽曲の作曲に力を注いだアルフレード・カゼッラ(1883 - 1947)の2番目の交響曲は1909年に作曲されました。3年前の1906年に作曲された交響曲第1番と同様に、本作はグスタフ・マーラーやリヒャルト・シュトラウスの影響を受けた後期ロマン派の作風で、中でもマーラーの交響曲第2番「復活」の影響が第1楽章を始めとして色濃く表れており、それは本作が「復活」と同じくハ短調で作曲されたことにも示されています。後期ロマン派らしく、大編成の管弦楽を余すことなく鳴り響かせることに重点を置く一方、第1番より独自性を前面に出そうとする試みもなされており、約30年後に作曲された交響曲第3番より完成度は落ちるものの、充分に聞きごたえのある佳作となっています。フランチェスコ・ラ・ヴェッキア指揮ローマ交響楽団

http://www.nicovideo.jp/watch/sm40806362