バッハ:カンタータ第140番「目覚めよと、われらに呼ばわる物見らの声」BWV140

バッハ:カンタータ第140番「目覚めよと、われらに呼ばわる物見らの声」BWV140

Youtubeからの転載です( https://www.youtube.com/watch?v=DqZE54i-muE )。バッハのコラール・カンタータの中でも高く評価される「目覚めよと、われらに呼ばわる物見らの声」BWV140は1731年に作曲され、この年の三位一体主日後第27主日である11月25日に初演されました。三位一体主日後第27主日、つまり三位一体主日より27番目の日曜日は暦の関係で復活節が3月26日以前に繰り上がった年にしか現れません。バッハがライプツィヒにいたころにこの祝日が存在した年は1731年と1742年の2回だけで、1723年に着任してから8年後の1731年に、ようやくバッハはこの祝日にちなんだカンタータを作曲することとなりました。この日はマタイによる福音書から、花婿の到着を待つ花嫁のたとえにより、神の国の到来はいつ来るかわからないので常に備えるよう説く逸話が章句となっており、本作もこの章句に沿って、真夜中に物見らの声を先導として到着したイエスが、待ちこがれる魂との喜ばしい婚姻へと至る情景を描いたものとなっています。音楽様式としては、全7曲からなる本作の基礎として、フィリップ・ニコライのコラールが第1曲、第4曲、第7曲に用いられており、特に第4曲のテノールによるコラールは、後にオルガン独奏用に編曲されて「シューブラー・コラール集」の第1曲に取り入れられ、単独のオルガン曲としても有名になっています。マリア・ケオハナ(ソプラノ)ティム・ミード(アルト)ダニエル・ヨハンセン(テノール)マシュー・ブルック(バス) ヨス・ファン・フェルトホーフェン指揮オランダ・バッハ協会管弦楽団オランダ・バッハ協会合唱団

http://www.nicovideo.jp/watch/sm40974196