バッハ:カンタータ第152番「出で立て、信仰の道に」BWV152

バッハ:カンタータ第152番「出で立て、信仰の道に」BWV152

Youtubeからの転載です( https://www.youtube.com/watch?v=p7h3NlIAVVo )。バッハのカンタータ「出で立て、信仰の道に」BWV152は1714年に作曲され、同年の降誕節後第1日曜日にあたる12月30日に初演されました。本作の歌詞の中心には「石(Stein)」という単語が置かれています。これは「隅のかしら石」「つまずきの石」というキリスト教の教えに基づき、救い主は神がこの世に置いた「石」であるとして、それに依り頼む者にとっては動かぬ基礎となるが、逆に信仰の無い者はそれに躓くと説き、それに躓かないように正しく信仰の礎とするようにと歌っていきます。音楽様式としては、本作には後のコラール・カンタータのような合唱がなく、アリアとレチタティーヴォだけでできている室内楽カンタータで、ヴァイマル時代の作品に特徴的な器楽合奏曲が冒頭に置かれています。これは初演日がクリスマスという大規模な催しが終わった直後で、祝祭的な気分が収まってきた頃に、居住まいを正して改めて神と向き合うという意図で構成されているためと思われます。Christoph Wegmann(ソプラノ)トーマス・ハンプトン(バス)ニコラウス・アーノンクール指揮ウィーン・コンツェントゥス・ムジクステルツ少年合唱団

http://www.nicovideo.jp/watch/sm41253416