(拔粹) 11. 帝國主義と地政學の違ひ JM : 後ろの大學院生の質問ですが。お名前を聞き取れなかつたのが殘念です。この件に就いての私の話の中で、あなたはそれを見てゐないやうですが、丁度私は「ニューヨーカー」のインタビューを受けたのですが、そこでこのこと、質問された事がはつきりと私の中に出てきたのです。 帝國主義と地政學には違ひがあります。プーチンに就いて帝國主義と云ふ言葉が聞こえるとき、私は彼がウクライナを征服し、ウクライナを吸收し、フィンランドを征服し、他の國々を征服することに關心があると云ふ議論と結びつけて考へてゐます。私にとつて帝國主義とは、帝國をつくることです。帝國主義と帝國は一緒なんですね。 ここではつきりさせておきたいのは、私が帝國主義をどう定義し、力の均衡の政治をどう定義してゐるかと云ふことなのです。帝國主義を別の方法で定義し、別の視點から私を見ることもできるでせう。 質問者: ありがたうございました、ジョンありがたうございました。 私は、あなたが非常に面白いプレゼンテーションをすると言つたので、今日來るやうに私の研究者全員を奬勵しました。 あなたは期待を裏切りませんでした。 あなたは本當に興味深い物語を私たちに與へてくれました。が、それらはいづれも間違ひを含んでゐないでせうか。あなたは、主流のメディアが、基本的に、私たちに物語を傳へるために必要なものを恣意的に拔き出してゐると非難し續けてゐます。あなたも同じことをしてるやうに思へます。 ええと、別の話をするために。それは氣になりますね。 どんなやり方で、どれだけの資料をご覽になつたのでせうか。英語しか讀めないから、飜譯されたものしか見てゐないのでは......それは問題ですね。さうですね、あなたにとつて「實存的脅威」と云ふキーワードがありますが、講演の中でNATOの擴大と云ふことを明確にされてゐましたね。ロシアの政治を研究してゐる人なら誰でも、プーチン自身の言葉で、存亡の危機と云ふのはエリックのコメントがそれだと言ふでせう。 10年前に戻つてきたのは民主主義です。彼はロシアに全體主義體制の始まりを 作らうとしてゐる樣ですが、それで、一つのシナリオがあります。なぜ、彼はこんなことをしたのかと云ふ議論です。 ウクライナが民主化する前に、今行動、即ち侵掠する必要がありました。 なるほど、それは行動を起こさなければ國内で作り上げた獨裁體制が崩れさつてしまふからです。