バッハ:カンタータ第154番「いと尊きわがイエスは見失われぬ」BWV154

バッハ:カンタータ第154番「いと尊きわがイエスは見失われぬ」BWV154

Youtubeからの転載です( https://www.youtube.com/watch?v=-NyKKhEqPcs )。1724年1月9日(顕現祭後第1日曜日)、バッハのカンタータ「いと尊きわがイエスは見失われぬ」BWV154が初演されました。この日の礼拝では、ルカ福音書から「12歳のイエスがエルサレムに詣でた際に両親とはぐれ、両親は八方手を尽くしてイエスを捜し、神殿で学者と問答しているイエスを発見する。両親はイエスを叱責するが『父(である神)の傍らに子がいることがなぜ分からないのですか』とイエスは反論する」という福音書章句が選ばれました。本作の歌詞はこの逸話から、信仰の拠り所となるイエスを失った人間の不安と再び見いだし得たことの喜びを歌い、最後に「もう離すことはない」と誓いを述べる内容になっています。音楽様式においては、新年が明けた直後で参加する団員が少ない時期の演奏であることをバッハが考慮して、曲数は全8曲と多いものの1曲の演奏時間は短いうえに独唱者主導で歌詞が歌われ、伴奏もオーボエ・ダモーレ2本と弦楽器・通奏低音およびチェンバロという小規模な編成になっており、バッハのカンタータの中では全体的に地味な作品といえます。アン・マレイ(アルト)アルド・バルディン(テノール)ヴァルター・ヘルトヴァイン(バス)ヘルムート・リリング指揮シュトゥットガルト・バッハ・コレギウム

http://www.nicovideo.jp/watch/sm41365839