フンメル:七重奏曲第1番 ニ短調 作品74

フンメル:七重奏曲第1番 ニ短調 作品74

Youtubeからの転載です( https://www.youtube.com/watch?v=r5dgMqZ2qrI&t=10s )。生前はベートーヴェンと同等のピアノの巨匠と高く評価されたヨハン・ネポムク・フンメルは、ピアノが参加する室内楽曲も多数作曲しています。そのうちの1つが、1816年に出版された七重奏曲第1番 ニ短調 作品74です。この曲の特徴としては、ピアノ、フルート、オーボエ、ホルン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスと、通常の室内楽曲で重要な役割を負っているヴァイオリンを含まない楽器編成で演奏されることが挙げられます。ヴァイオリンの代わりにフルートとオーボエが高音部を、ホルンが低音部を担当することで、全ての楽器に美しい旋律を奏でる役目が回ってくるように作品が構成されており、古典派音楽における室内楽曲の名作として評価されるべきだと思います。なお、フンメルは本作の楽器編成を変更し、ピアノ、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスという編成(フルート、オーボエ、ホルンの3種をヴァイオリンと入れ替えた)によるピアノ五重奏版も同時に出版しています。専門家によれば、このピアノ五重奏版はシューベルトが注目するところとなり、1819年に彼が作曲したピアノ五重奏曲「ます」はフンメルの作品と同じピアノ、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスという楽器編成で演奏されるようになっています。ナッシュ・アンサンブル

http://www.nicovideo.jp/watch/sm41545399