ヨハン・シュトラウス2世:皇帝フランツ・ヨーゼフ1世救命祝賀行進曲 作品126(2003年ニューイヤーコンサート実況録音)

ヨハン・シュトラウス2世:皇帝フランツ・ヨーゼフ1世救命祝賀行進曲 作品126(2003年ニューイヤーコンサート実況録音)

Youtubeからの転載です( https://www.youtube.com/watch?v=raFL2E_n7oA )。1853年2月18日、オーストリア皇帝フランツ・ヨーゼフ1世は散歩中にハンガリー人の襲撃を受け、重傷を負いました。皇帝の暗殺未遂事件を知ったヨハン・シュトラウス2世は、皇帝の命が救われたことを祝って作品を献呈しようと考えます。この5年前に起きた1848年革命の際に、彼は革命側を支援したことがあり、要注意人物として警察に睨まれ、オーストリア宮廷にも嫌われていました。シュトラウスはフランツ・ヨーゼフ1世の機嫌を取り、宮廷での仕事を得るべく、体制賛美の曲をいくつも作曲していました。そうして完成したのが「皇帝フランツ・ヨーゼフ1世救命祝賀行進曲」作品126で、暗殺未遂事件から1か月も経っていない1853年3月6日、ダンスホール「ツム・シュペール(Zum Sperl)」でのシュトラウス作品の演奏会において初演されました。本作で、シュトラウスは皇帝への忠誠を示すためにハイドン作曲のオーストリア帝国国歌「神よ、皇帝フランツを守り給え」を引用しています。なお、本作はウィーン・フィルのニューイヤーコンサートの演目としてしばしば採り上げられており、ロリン・マゼールが2回、ニコラウス・アーノンクールが1回演奏しています。ニコラウス・アーノンクール指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

http://www.nicovideo.jp/watch/sm42085561