パガニーニ:ギターのための37のソナタ MS.84

パガニーニ:ギターのための37のソナタ MS.84

Youtubeからの転載です( https://www.youtube.com/watch?v=JVbA70FCpgA&t=116s )。ヴァイオリンの超絶技巧で知られるパガニーニは多数のヴァイオリン曲を作曲しましたが、1800年にいったんヴァイオリンの演奏活動を中断して、1805年頃までギターの奏法の勉強に取り組みました。これは、当時の彼の愛人がギター奏者だったからといわれていますが、これによりパガニーニは優れたギター奏者となっただけでなく、ギターの奏法の一部をヴァイオリン演奏にも取り入れて、左の手指で弦をはじいたり、フラジオレット(弦を指板にまで押さえつけず軽く触れる程度で弾く)を弾いたりするという技法を使うようになりました。こうしたギター奏法の勉強の過程で、パガニーニはギターを使う作品を数多く生み出しています。その1つが「ギターのための37のソナタ」MS.84です。これらのソナタは2楽章構成で、1曲の演奏時間が平均で3分程度、長い曲でも5分程度という小品の集まりになっています。おそらく演奏会ではなく、家庭内で私的にくつろぐための曲として作曲されたと思われます。グイド・フィヒトナー(ギター)

http://www.nicovideo.jp/watch/sm42329626