バッハ:カンタータ第185番「永遠の愛の憐れみ満てる心」BWV185

バッハ:カンタータ第185番「永遠の愛の憐れみ満てる心」BWV185

Youtubeからの転載です( https://www.youtube.com/watch?v=YP3m_8nzOVc )。バッハのカンタータ「永遠の愛の憐れみ満てる心」BWV185は1715年に作曲され、この年の三位一体節後第4日曜日にあたる7月14日に初演されました。この日の福音書章句はルカによる福音書から、イエスが「人を裁くな」と説く話が取り上げられました。これは「自分のことを顧みることなく、他人の欠点をあげつらうな」というもので、カンタータもその章句の内容に沿って、まず第1曲で「神の慈悲によって自らも慈悲深い者となりたい」という願いが歌われ、続く曲では他人を批判する前に自らの反省を繰り返し求めていく内容の歌詞が歌われます。音楽様式的には、全6曲の中で合唱は最後のコラールだけ、そして第1曲も合唱曲やシンフォニアでなく、デュエットのアリアで始まるという小規模な室内楽カンタータです。また、第1曲ではデュエットと合奏のアンサンブルとのやりとりが印象的で、デュエットの途中でオーボエのオブリガートがコラールの旋律を奏して割って入るという工夫がなされています。そして、このとき割って入るコラールは終曲コラールの旋律であり、第1曲と終曲で同じコラールの旋律が奏されて曲全体の統一感が増すという仕掛けになっています。レジーナ・カービス(ソプラノ)アレックス・ポッター(アルト)イェンス・ウェーバー(テノール)マルクス・フォルペルト(バス)ルドルフ・ルッツ指揮バッハ財団管弦楽団バッハ財団合唱団

http://www.nicovideo.jp/watch/sm42443948