ラロ:ノルウェー幻想曲

ラロ:ノルウェー幻想曲

Youtubeからの転載です( https://www.youtube.com/watch?v=9z2uw1h809M )。エドゥアール・ラロの2番目のヴァイオリン協奏曲である「スペイン交響曲」は、1875年にサラサーテの独奏で初演されて大成功を収めました。異国情緒に満ちた協奏曲が聴衆に高く評価されるのを目の当たりにしたラロは、新しいヴァイオリン協奏曲を作曲するにあたって、再び異国情緒を盛り込むこととし、今度はノルウェーを題材として選びました。こうして1878年に作曲されたのが、3番目のヴァイオリン協奏曲である「ノルウェー幻想曲」で、同年のうちに再びサラサーテのヴァイオリン独奏で初演され、やはり好評を博しました。作品はスペイン交響曲の5楽章構成に対して通常の協奏曲に準じた3楽章構成に戻されましたが、演奏時間は15分足らずと通常の協奏曲の半分程度となっています。ラロが本作に「協奏曲」「交響曲」といった題名を付けなかったのは、この演奏時間の短さが理由かもしれません。なお、ラロは翌1879年に本作を2楽章に縮小した純粋な管弦楽曲に編曲して「管弦楽のための狂詩曲」の題名で出版しました。しかし一般的には、原曲の題名にちなんで「ノルウェー狂詩曲」と呼ばれています。ウラディスラヴァ・ルチェンコ(ヴァイオリン)ジャン=ジャック・カントロフ指揮リエージュ・フィルハーモニー管弦楽団

http://www.nicovideo.jp/watch/sm42734905