バッハ:カンタータ「楽しき狩こそわが悦び(狩のカンタータ)」BWV208

バッハ:カンタータ「楽しき狩こそわが悦び(狩のカンタータ)」BWV208

Youtubeからの転載です( https://www.youtube.com/watch?v=rc4NzZf7XMc )。バッハのカンタータ「楽しき狩こそわが悦び」BWV208は、現存する彼の世俗カンタータの中では最も古く、1713年2月27日に初演されました。この頃、バッハが仕えていたヴァイマル公ヴィルヘルム・エルンストは、親友であるヴァイセンフェルス公クリスティアンの誕生日(2月27日)に際し、直属の詩人・楽師による祝典曲を贈ろうと計画しており、作詞を詩人ザロモン・フランク、作曲をバッハに命じて、出来上がったカンタータをクリスティアンに贈呈したと推測されています。クリスティアンの趣味は狩猟であることから、フランクは題材をローマ神話の狩の女神ディアナ(ソプラノ)を中心に、その恋人エンデュミオン(テノール)を司会とし、牧神パン(バス)、野の女神パラス(ソプラノ)によって、領地の豊かさと絡めてクリスティアンを讃美する歌詞をつくり、これにバッハがホルンやリコーダーを含めた編成による音楽を付け加え、オペラを思わせる構成の作品に仕上げました。このことから本作は「狩のカンタータ」の異名を持ち、作品を誕生日に贈られたヴァイセンフェルス公クリスティアンは非常に喜び、バッハの才能を終生高く評価したとされています。なお、全15曲のうち第9曲のアリア「羊は憩いて草を食み」は、NHK-FM放送の長寿番組「あさのバロック」のオープニング曲に編曲されて使用され、早朝にラジオから流れる定番の音楽として馴染み深い人も多いかと思います。Laura Heimes(ソプラノ)Clara Rottsolk(ソプラノ)Andrew Fuchs(テノール)Peter Becker(バス) Gwendolyn Toth指揮ARTEK(The Art of the Early Keyboard)

http://www.nicovideo.jp/watch/sm43365156