〇愛の夢 - 曲解説ロマン派の作曲家、フランツ・リストが作曲した3曲から成る美しいピアノ曲です。第3番は 「おお、愛しうる限り愛せ」という副題を持ちます。〇私の超高難度曲挑戦記今回の曲は、以前私のピアノのT先生(実はピアニストではなく元高校の音楽教師)の下でストイックに練習した頃の録音です。ロマン派の作曲家の超有名曲を、その名のとおりロマンティックに弾くことは、素人にとっては超高難度、これは無理だと思ったか、優しいはずのT先生から、もう他の曲に移りませんか?と何度も強く勧められましたが、何年かかっても弾きこなすと、頑固に練習を重ね、録音に至った思い出の曲です。〇絶対に必要なテクニック・両手を使ったメロディー・速い重音(カデンツァ)・速い左手の移動・オクターブのジャンプ・速いパッセージ(カデンツァ)いかがでしょうか。これは果たして鈍足の素人に成しうることなのでしょうか。第一部は、メロディーが右手と左手で歌われるために、音量とリズムを聴き逃さず、和声の変化を感じ、少しゆったりと弾いて、テヌートしたかと思えばジャンプ!!テノール・バスそしてソプラノと聴き別け弾き別け、和声の移り変わりを印象付けるために緩めて、アルペジオのバスがペダルに入るよう注意する。ようやくカデンツァに入れば、フレーズの頂点を意識して、超高速で指を動かす・・・これは当時、私が指導されるたびにスコアに書き込んだメモです。第二部は・・・・やめときます。〇私の好きな演奏者(愛の夢 – リスト)練習中、多くのピアニストの演奏を聴きました。T先生の模範演奏も含めて・・・そのなんとバラエティに富んでいることか。ひとりひとりの夢の数だけ曲がある感じ。私は、今もこの曲を好んで聴いています。最も印象に残った演奏は、故フジコ・ヘミングさんの愛の夢。ナチュラルでいて起伏に富んでいる。最初の一音から弾き終わりまで一切の無駄がなく、とてもバランスがいいのです。〇僕の愛の夢オクターブのジャンプなんてまるでサーカスなんだよ。距離を計っといて親指を見ながら、エイヤッてね。左手のパッセージだって和音単位なんだから。それでいて、音をずらして立体感を出すなんてのはね。演奏してみた枠にはふさわしくない、超ウルトラ高難度な曲なのでした!! なお、この作品にストーリーは全くありません。なにせ夢ですから。強いて言えば、乙女の愛が結実する夢、となりますか。