ukiyojingu+結月ゆかり『current』(新編集版)

ukiyojingu+結月ゆかり『current』(新編集版)

都市巡礼  #4解説: https://note.com/ukiyojingu/m/md67e7f3dc739  現代の都市において合成音声がどのように人々の生活を取り囲んでいるかは、都市の複雑な構造と深く結びついている。都市はまるで積み木のように重なり合い、秩序と無秩序が絶えず交錯している。その風景を言葉と論理に変換することは、まるで意味の追求と無意味の連続の間で揺れ動く行為だ。都市は無数の思惑によって運営されるシステマチックな存在であると同時に、その中で個人が自分の位置を見出そうとすることは避けられない。そんな矛盾と複雑を、私は自らの声の代替品として生成されるこの合成音声に委ねている。都市での生活は時に無意味に反復されるが、私たちはときに、その無意味なルーティンの中にさえ意味を見出そうとする。意識的に無秩序を追い求めることは、その純粋さを失わせる危険性を孕んでいるだろう。だがしかし、都市の風景や音声を幾何学的に再構成することで、無意味に思える生活に新たな意味を与えることができる。都市の複雑さを深く考察し、その中で新たな価値を想像し創造することは、現代においてますます重要な問題だ。都市の密度は、そんな力場上で形成される。都市はシステマチックに駆動される存在であり、その中で人々の動きは計画的だ。過去に私が都市に対して抱いていた憧れと、現代の都市を再構成する試みは、いずれも都市の複雑さに挑むアプローチである。都市を再構成することで、かつて得られなかった深淵を除くことがいま必要とされているのであれば、この合成音声は何を表現しうるのか。情報科学の進展により、都市のデータがデジタル的に管理される時代が到来した。これにより、都市の姿はますますシステマチックになり、効率性が追求されることとなった。しかし、デジタルデトックスの必要性もまた高まっている。現実の都市とデジタル空間が交錯する中で、どのようにして個人の存在感を保つかが問われている。デジタル空間に依存しない都市のあり方を再考すること。0と1で生み出されたこの声がそれを望んでいることの複雑さを、いかに受け止めることができるか。都市は、絶えず変化し続ける存在である。合理性は個人の自由や創造性を制限する。だからこそ、都市の新陳代謝を促しつつ、その中での人間の存在を再確認することが必要だ。都市を深く思考することで、デジタル時代における新たな可能性を見出すことができるのなら、都市の構造とそれに伴う人間の動きを理解し、その中で新たな価値を生成することが、この合成音声の持つ意味である。システマチックに駆動する音楽の、その背景にある血肉へ。都市の光景に反射する、生活を継続する我々へ。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm44180928