そこの君!そう、君だ君!いいか、今から言うことを脳裏に刻み付けろよ。絶対だぞ。この動画を見たらすぐに序幕を見返すんだ!0日目でも1日目でもないぞ、序幕だ序幕!いいか絶対に見るんだ、忘れたら後悔するぞ。序幕を作った時から1人ずっと抱えていたこれを、もう微笑ましい気持ちで序幕を見れなくなる呪いを、やめろ離せ!いいか序幕だぞ、序幕を見ろ!絶対だぞ、必ず見※鶴丸国永は、主から『 』というシナリオの詳細を聞かされていた数少ない刀の1振りだった。何故自分なのかは知らない。興味も無い。戦うために呼び出された刀に遊戯をさせようという主の道楽にはほとほと呆れかえっているくらいだ。戦に関係の無いことなら真剣に聞く必要も無いだろうと適当に躱す自分に構わず、主は随分楽しそうにシナリオの話をしていた。烏の姿をしている主の言葉を理解できる者は小烏丸と抜丸の2振りだけ...というのが本丸内の常識だ。しかし何故か鶴丸は顕現した当初から喧しい主の声を理解することが出来た。出来てしまった。何故自分なのか。またしても自問する。同じ鳥だからか。ならば鶯丸や山鳥毛も理解出来たっていいだろうに、彼らはそんな素振りを見せない。主はいつも、他の刀との関わりを好まない鶴丸が1振りでいる時にだけ話をしに来る。大勢がいる時に話しかけても聞こえないふりをされるとわかっているからだ。そうして鶴丸は、趣味の悪いシナリオの情報と引き換えに貴重な睡眠の時間を逃すことになったのだった。「きみは、道楽で刀を腐らせる趣味があるのかい」件の騒動の後。本丸の空気はどれだけ関わりを避けていても入ってくる。平穏な時間を厭い気怠く微睡む睫毛の先に、微かな死の気配が絡み付いている。眉を顰めながら見た記録には、刀にあるまじき様相が映し出されていた。地獄の業火のような熱を持った火種が、腸の奥でちりちりと燻ぶるようだった。それが戦に疲弊した身のよすがになるのであれば、他の者が遊戯に身を投じていようが構わなかった。しかし、その結果真面目すぎる者がいらぬ呪いを引き受け身を滅ぼすなど、同族として到底看過できるものではない。その日初めて、鶴丸は自分から主に声をかけた。『 』11日目への広告御礼。伯耆国審神者様、綾崎Liz様、飴子様、ソ牛様、エアー様、ちまりす様、www様、えん様、ころちゃん様、ちとせ様、ツバサ様、美濃国審神者様、柑橘様、雨季様、摂津国審神者様、若竹丸様、にか041様、木蓮様、チャコ様、ロヤ様、嘉晴/はる様、広告ありがとうございました!前回→ sm44259112 前作【神喰い堕鬼譚】→ sm37398211 前々作【天蓋の灯火】→ sm35878045