Youtubeからの転載です( https://www.youtube.com/watch?v=ilyTv978X6w )。ロンドンに生まれ、ヨーロッパ各地でピアニストや指揮者として活動を行ったアンリ・シャルル・リトルフ(1818 - 1891)は、「交響的協奏曲」と名付けたピアノ協奏曲を5曲作曲したことで知られています。交響的協奏曲(concerto symphonique)は、協奏交響曲(symphonie concertante)が複数の独奏楽器による協奏曲であるのとは異なり、協奏曲と交響曲の音楽様式を融合させることを目指したリトルフの造語で、交響曲に準じた4楽章構成となっています。また、リトルフは交響的協奏曲においてピッコロやトライアングルを採用しており、これらの楽器が協奏曲で使用された最初期の例となりました。第1番は楽譜が紛失して現存しないものの、残り4曲は現存しており、その中では第4番 ニ短調 作品102の第2楽章スケルツォがしばしば演奏会で取り上げられています。この「交響的協奏曲」はフランツ・リストに影響を与えており、リトルフに献呈された彼のピアノ協奏曲第1番が4楽章構成でトライアングルが採用されているのは、その影響によるとされています(ただし本作とリストの協奏曲は作曲時期が重なっており、どちらがもう一方に影響を与えたかについては異論もあります)。また「交響曲(4楽章)様式によるピアノ協奏曲」という概念はブラームスのピアノ協奏曲第2番を先取りしており、この点で先進性が認められます。ジェラルド・ロビンス(ピアノ)エドゥアール・ヴァン・ルモーテル指揮モンテカルロ国立歌劇場管弦楽団