〇曲紹介(あかねぐも)Zigeunerweisen作品20は、スペイン生まれのヴァイオリニストであるサラサーテが作曲、1878年に完成しました。派手で劇的でありながら哀感を持ち合わせる技巧的なヴァイオリン曲として知られます。題名は「ジプシー(ロマ)の旋律」という意味です。いくつかのハンガリー民謡・大衆音楽の旋律を組み合わせて作曲されています。オリジナルはヴァイオリンと管弦楽ですが、ヴァイオリンとピアノで演奏する機会も多くあります。協奏曲の3楽章に相当する次の3部からなります。[Moderato - Lento]ハ短調、4分の4拍子。悲しげながらも堂々とした旋律。非常に装飾音符が多く、見せ場には事欠きません。[Un poco più lento]ハ短調、4分の2拍子。いわゆる逆付点(16分音符+付点8分音符のリズム)が印象的な旋律を、弱音器を付けたヴァイオリンが奏でます。ハンガリー民謡にそのまま題材をとっており、「ジプシーの月」というタイトルで、ポピュラー・ソングとしてもヒットしていますね。[Allegro molto vivace]イ短調、4分の2拍子。いきなり急速なテンポとなります。通常の右手のピチカートと技巧的な左手のピチカートを併用します。〇ヴァイオリン(あかねぐも)完全に弾けるようになったのは、高校生になった頃です。いろいろな奏法があるので練習は大変でしたが、身に付けば暗譜で弾けます。ピアノといかに息をあわせるか、特に第3部はテンポが速いので、ピアノ奏者の負担は相当なものです。わたしの愛器はレスポンスがいいので、つぅまっちさんは大変だったと思います。難易度が高い曲は、ペースが乱れると曲が完結しません。〇ピアノ(つぅまっち)超高難度な第3部、あかねぐもさんは楽々とすすめるんですが、私は独りで弾いても指が動かないんです。最後に地獄が訪れるなんて、作曲者を恨みました。ピアノ歴は私の方がはるかに長いんですよ。密かに傷つきました。〇録音あかねぐもさんのスタッフはみなプロ、そりゃビビります。最初はテイクを重ねても全滅、次の日から練習をやり直し。そのうち体調がおかしくなって元の木阿弥。それなら第3部を集中的に体に叩き込んで、恐怖感を拭い去って・・僕は普段、部分練習はやらない主義なんです。あかねぐもさんとの練習を重ね、やっと本番OKとなりました。〇ジプシーとはヨーロッパで移動しながら暮らす民族。自称はロマで、約1,000万人。