―うちは、昔からこうなんです。~かつて徳島にある中村氏の屋敷では先代の主人が端午の節句の幟(のぼり)を立てるとどういうわけか五月五日の昼にそれが中ほどから折れて、そこから小さな蛇が出てきたその後も同じようなことが続いたのでこの屋敷で幟を立てると凶事があるとして男児が出生しても幟を立てぬのが家風となった~後に中村家の家臣に男児が出生した折「古い言い伝えはあるが、もはやそんな怪異も起こるまい小児の祝いに幟を立てないのはかえって不吉に思えるそれに、主家のことではないのだから問題ないだろう」と考えて幟を一本立てた~~五月四日の昼過ぎ、さしたる風もないのに新しい丈夫な竿が中ほどから折れて昔の話のとおり小蛇が出たそうだ~~この屋敷では草など生え繁る季節でも普段は一匹の蛇も見られないという何故このような怪異があるのか、それはわからない~ ―「阿州奇事雑話 巻之二」より「幟竿小蛇」同名の郷土古文書からお送りします「阿州」というのは「阿波の土地」…現在でいうところの徳島県にあたり現在も徳島県立図書館で資料として確認が可能です https://library.bunmori.tokushima.jp/digital/monjyo/gazou/asyuukizizatuwa2.html5/5 に起こった不思議な出来事ということでタイムリーだなと思い製作しましたゆっくり劇場マイリスト( mylist/67371000 )