1996年3月8日(ゲームアーカイブスは2007年4月26日)にアイディアファクトリーから発売された「CG昔話 じいさん2度びっくり!!」の全曲集です。アイディアファクトリー(以下IF)から1996年に発売されたサウンドノベルで、『厄 友情談疑』に続くIF TVシリーズ第2弾。この時期のIF作品といえば、チープな完成度や破天荒な作風*2で知られ、カルトな人気を博していおり、本作もまた例外ではない。オーソドックスなサウンドノベル。かたりべばあさんが語る「昔話」を、盛りだくさんの不条理ギャグと共に楽しんでいく。冒頭こそ『桃太郎』として始まるが、プレイヤーの選択肢によってはあらぬ方向にお話が逸れていく。異なる昔話の人物が顔を見せる事も。本作に出てくる昔話はマイナー寄りの物も含まれる。「ネズミの相撲」「三枚のおふだ」「アカ太郎(力太郎)」「吉四六さん」あたりは、ゲームを遊ぶ前に予備知識として頭に入れておくと良いかもしれない。また、「さるかに合戦」は地域によって細部が異なるため、プレイヤーの知る内容と異なる場合もある。CGの質は、時代を鑑みても高いものではない。当時の学習教材や子供番組で見られたような、幾何図形を単純に繋ぎ合わせただけの代物。テクスチャも雑である。ゲームの進行:ゲームを起動すると、オープニングの後に名前入力画面となり、タイトルコールを経て昔話が始まる。入力した名前は、ばあさんがプレイヤーを呼びかけるのに使用する。なお、同時期のIFゲー同様に地球環境の保全を啓発するムービーも最初に流れる。物語は、「むかしむかしあるところにおじいさんとおばあさんが住んで…いたような気がしたが忘れてしまった」という語りから始まり、誰が住んでいたかをプレイヤーが決める。この時の選択肢に応じて「桃太郎」「さるかに合戦」「ネズミの相撲」へとお話が分岐する。エンディングまで:クリアにかかる時間は5~15分。1つあたりの物語は短く、さくっとエンディングが見られる。ただしエンディング数はかなり多く、決してボリュームは少なくない。最後はばあさんがちょっとした総括をして話を締めくくる。昔話らしい教訓、他エンディングへの誘導、話と関係ない自分語りなど、内容はさまざま。その後はスタッフロールが始まり、例によって環境保護の啓発ムービーが流れた後、ボケたばあさんがプレイヤーを初対面と勘違いし、再び最初からお話が始まる。本作のコンセプトは、短いシナリオを沢山楽しむことにあると言える。