Youtubeからの転載です( https://www.youtube.com/watch?v=g-i8srP7ozQ )。1831年、指の故障によりピアニストを断念したシューマンは、作曲家として活動することを選択し、先人たちの作品を研究して自らの作曲技法を磨くようになっていました。そんな中、彼はベートーヴェンの交響曲第7番から第2楽章の主題を基にした変奏曲の様式による練習曲を着想し、「ベートーヴェンの主題による自由な変奏形式の練習曲」の名前で作曲を開始します。しかし、翌1832年まで時間をかけたものの、全11曲のうち一部の変奏が未完となりました(初稿)。彼は1833年に再度この曲に手を付けて全9曲とし、題名をフランス語で「ベートーヴェンの主題に基づく練習曲」として、後に妻となるクララ・ヴィークに献呈しました(第2稿)。さらにシューマンは同年のうちにさらに改訂し、「ベートーヴェンの主題に基づく練習曲」として完成させました(最終稿)。この作品は一部の変奏が未完成であることから、20代前半のシューマンが書き留めた若書きのスケッチとみなされ、出版されたのは作曲から140年余りを経た1976年のこととなります。現在では最終稿が一般には演奏されますが、題名は初稿の「ベートーヴェンの主題による自由な変奏形式の練習曲」が広く使われています。シプリアン・カツァリス(ピアノ)