Youtubeからの転載です( https://www.youtube.com/watch?v=uGIp3R3dnMg )。ブルックナーは1866年に交響曲第1番を作曲した後、続いて1869年に新しい交響曲 ニ短調を作曲しました。彼はこの作品を「交響曲第2番」として初演をお願いすべく、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の指揮者フェリックス・オットー・デッソフに楽譜を見せましたが、デッソフは第1楽章を見て「第1主題はどこ?」と尋ね、その言葉に作品への自信を無くしたブルックナーは楽譜をしまい込み、彼の生前に演奏・出版されることはありませんでした。その後、ブルックナーは晩年に若いころの作品の楽譜を整理し、不要と考えた作品は破棄しましたが、この交響曲の楽譜には「無効」「取り消し」、そして「∅」などと記しつつ、破棄せず残しました。このうち「∅」の記号について、かつては数字のゼロ(アルファベットのOと取り違えないための斜線付きゼロ)とみなされたことから、この作品はブルックナーの「交響曲第0番」とされ、交響曲第1番の前に作曲されたと考えられていました。その後、実際は上記の通り交響曲第1番の次に作曲されたことが明らかになり、「∅」の記号は「取り消し」を意味すると推測されましたが、「交響曲第0番」の呼び名は現在でも一般的に使われています。シモーネ・ヤング指揮ハンブルク・フィルハーモニー管弦楽団