バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV988(シュ・シャオメイ)

バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV988(シュ・シャオメイ)

Youtubeからの転載です( https://www.youtube.com/watch?v=IQK88vL6xVA )。1949年に上海の芸術家の家庭に生まれたシュ・シャオメイ(朱曉玫)は、8歳のときに北京のテレビ放送でリサイタルを行い、10歳で音楽学校に入学を許可されるなど、ピアニストとしての将来を嘱望されていました。しかし1966年に文化大革命が起きると、上流に属していた彼女の家族は弾圧の対象として離散させられ、17歳の彼女自身はその反抗的な態度によりモンゴルの労働キャンプに送られ、5年もの間、洗脳教育を受けさせられてしまいます(この洗脳は、彼女が自分の誕生日を忘れてしまうほど過酷なものだったといいます)。しかし1979年に中国政府に招かれていたアイザック・スターンの注目を受け、その伝手によりアメリカに渡り、その後1985年にパリに移住すると、そこを本拠地としてピアニストとして演奏活動を行うようになりました。彼女は40歳にしてピアニストとしてのプロデビューを果たしました。シュ・シャオメイの演奏レパートリーはドメニコ・スカルラッティからハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルト、シューマンなどで、数は少ないながら録音も行われていますが、彼女が最も得意とするのは何といってもバッハで、特に1990年の「ゴルトベルク変奏曲」録音は「ディアパゾン」誌で5つ星を獲得し、デビューしたばかりの彼女は現代トップクラスのバッハ演奏家としての名声を得ました。シュ・シャオメイは自らの半生を振り返った自伝「永遠のピアノ〜毛沢東の収容所からバッハの演奏家へ ある女性の壮絶な運命〜」(2015年)の構成も、ゴルトベルク変奏曲にちなんで全30章としており、彼女にとって特別な作品となっています。2014年、シュ・シャオメイはバッハが23年間働いていたライプツィヒの聖トーマス教会で演奏するよう招待され、そこでゴルトベルク変奏曲を演奏しました。それまで聖トーマス教会でピアノ演奏が行われたことはなく、彼女はその最初のピアニストとしての栄誉を受けました。この動画はその時の演奏を記録したドキュメンタリーになります。シュ・シャオメイ(ピアノ)

http://www.nicovideo.jp/watch/sm45286460