Youtubeからの転載です( https://www.youtube.com/watch?v=kRYAkh1kY0E )。1920年、フランスで音楽雑誌「レヴュ・ミュージカル」が創刊されました。創刊者のアンリ・プリュニエールは雑誌の企画として、1918年に没したドビュッシーを讃える特別号を編集することとし、「ドビュッシーの記憶への国際的なオマージュ」を築き上げ、「ルネサンス期の詩人たちが愛した芸術家たちに捧げたような、真の『記念碑』となるもの」を作るという意図により、多くの作曲家に作品を委嘱しました。こうして集められた作品は共同作品「ドビュッシーの墓(トンボー)」と名付けられ、「レヴュ・ミュージカル」特別号に楽譜が掲載されました。この委嘱に応じた作曲家の一人が、交響詩「魔法使いの弟子」で知られるポール・デュカスで、彼は約4分ほどのピアノ小品「牧神の遥かな嘆き」を作曲しました。題名が示す通り、この作品はドビュッシーの「牧神の午後への前奏曲」のフレーズを引用しつつ、牧神がドビュッシーの死を嘆くような曲想となっています。音楽評論家エミール・ヴュイエルモーズは本作について「ドビュッシーを愛したすべての音楽家は、兄弟のような敬愛の念をこれほど控えめで説得力のある雄弁さで表現したポール・デュカスの心温まる仕草を前にして、深い感動を禁じ得ないだろう」と述べています。フランソワ=ルネ・デュシャーブル(ピアノ)