Youtubeからの転載です( https://www.youtube.com/watch?v=zcfI7o13gws )。20世紀最高のチェロ奏者として名高いパブロ・カザルス(1876 - 1973)は指揮者としても活動していました。1960年から彼はアメリカ合衆国バーモント州マールボロで開催されているマールボロ音楽祭に参加するようになり、この音楽祭のために編成されたマールボロ音楽祭管弦楽団を指揮するようになります。この演奏はほとんどが実況録音されており、85歳を越えた最晩年の巨匠の指揮が聴ける貴重な記録となっています。そんなカザルス指揮マールボロ音楽祭管弦楽団による最良の演奏録音の一つが、1966年7月2~3、9~10日に演奏されたバッハの管弦楽組曲全曲です。カザルスの指揮は、他の巨匠たちのようにテンポを縦横無尽に揺らせることがない一方で、アクセントや音の強弱には徹底的にこだわり、入念なリハーサルを行ったうえで本番に臨んでいたといいます。そのような解釈に基づく演奏はバロック~古典派の音楽によく適合しており、このバッハの管弦楽組曲の演奏にもその良さが表れています。このコンビはこの録音の前年の音楽祭でもこれらの曲を採り上げており、充分に演奏解釈を練り上げていたためにこの名録音が生まれたと思われます。パブロ・カザルス指揮マールボロ音楽祭管弦楽団