完全でないことが良い 『徒然草 気まま読み』#27

完全でないことが良い 『徒然草 気まま読み』#27

今回扱うのは、第八十二段。兼好は二人の友人の話から、日本人の独特の美意識について語る。新品で綺麗なものよりも、少し古びてきたもののほうが味わいがある。完全に揃っているよりも、いくらか欠けている方が趣がある。何事につけても、整っているものはよくない。いくらかし残したところがある方が、面白いのである、と兼好は綴っている。わび・さびなどにも通じる美意識を自覚的に語っているのである。その一方で日本には、全く清浄なものがよいという感覚もあるのだということも補足でつけ加えて、日本人の多面的な美意識について考える。

http://www.nicovideo.jp/watch/so35135391