海ノ民話 第76話~第77話 与茂九郎池/お夏のがんど

海ノ民話 第76話~第77話 与茂九郎池/お夏のがんど

雨晴海岸(あまはらしかいがん)にほど近い太田村には、昔から四つのため池があり、その中で最も大きいものは、与茂九郎池(よもくろいけ)と呼ばれていました。水場の少ない太田村では、ため池が村人にとってかけがえのない水源でした。日照りが続き米が実らない年には、はるばる信州の戸隠大明神の池まで馬に水がめをのせて水を貰いに行き、雨乞いをして雨を降らせてもらうことでようやく米作りができます。村人たちは池のほとりに祠を建てて、美しい弁天様を祀っていましたが、あるとき、この村に住むおかみさんがふと池の水面を見ると……/むかしむかし、加賀橋立にお夏というたいへん孝行な娘が住んでいました。父は早く死に別れた上、母も病身だったので、お夏は毎日海に出て1日に100個のサザエを採って生計をたてていました。その日もお夏は、海に潜ってサザエ採りに余念がなく、1つ、2つと採って99まで採っていきました。しかし、あと1つがどうしても採れず、お夏は海中をあちこちとサザエの居そうな所を隈なく探しました。母の喜ぶ顔が見たいと思ったお夏は、海の奥深くへと進み続け、ついには、誰も入ってはいけないといわれるがん洞の中へ潜っていき……出演:立川志の太郎、山本真由美、四宮豪、冨田泰代監督:沼田心之介©日本財団 ©一般社団法人日本昔ばなし協会 so44912723 ←前話|次話→ so44912725  第一話→ so42139184

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