海ノ民話 第82話~第83話 蟹のふんどし/ゆき姫物語

海ノ民話 第82話~第83話 蟹のふんどし/ゆき姫物語

佐治の山奥に住んでいる若者が、海沿いの村から嫁をもらいました。ある冬の日、嫁の実家から招待の手紙が届きましたが、普段よそへ行ったことのない田舎暮らしの若者は、行儀作法について両親に聞くことにしました。父親は「浜の家ではこの時期、蟹がごちそうに出るので、まずふんどしをはずして食べるのが作法だ」と言い、母親は「熱い茶が出でたらフウフウ吹いては行儀が悪いので、たくあんを入れてかきまぜると良い」と言います。若者はうんうんとうなずき、出掛けました。嫁の実家に着くと熱いお風呂や、蟹のごちそうが振舞われますが……/昔、田布施の離島、馬島に久左衛門という渡し守が住んでいました。あるしけの夜、寝間から音が聞こえてきて襖がひとりでに開くと、隅に娘が座っていました。筑前大宰府の左近衛中将大伴成親の娘、ゆきと名乗るこの娘は、自身が今、刎島(はねしま)沖の海の底にいるという不思議なことを語り始めました。そして、ゆき姫は久左衛門に三つのお願いをしました。一つ目はゆき姫の遺髪と櫛を父親に渡してほしい、二つ目は遺髪を許嫁に、三つ目の願いはお墓を刎島の頂きに建ててほしいというものでした。哀れに思った久左衛門は、翌朝、ゆき姫がいるという刎島沖へ船を出し、網を入れると……出演:立川志の太郎、山本真由美、四宮豪、冨田泰代監督:沼田心之介©日本財団 ©一般社団法人日本昔ばなし協会 so44912726 ←前話|次話→ so44912728  第一話→ so42139184

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