昔、今里に金木黒太郎と大島という二人の神様が住んでいました。ある時、島の神様の寄り合いで、黒太郎が「この広い浅茅(あそう)を田んぼにしないか」と持ちかけます。しかし、「そんなことできるわけがない」と馬鹿にされてしまいます。 悔しい黒太郎は「それなら今夜のうちに仕上げてしまうぞ」と決心します。すると、そこに大島が加わってくれました。 牛を使って浅茅を耕す作業は順調に進みましたが、そこに邪魔をする神様が現れました。 邪魔をする神様の仕業で、夜中なのに「コケコッコー」とけたたましい鶏の鳴き声が響きます。その鳴き声に牛は驚き……/むかし一隻の船が難破しました。村人たちは厄介ごとに巻き込まれるのは御免と、見ないふりをしようとしましたが、乗組員が女性というのを知り、念のために様子を見に浜へ出ていきました。すると浜には女性…ではなく女装をした漁師が待ち構えていたのでした。なんとか話だけでも聞いてもらおうと漁師たちは、船霊さまを取り出し村人たちの前に置きました。船霊さまとは、船大工が船を新造したときに納める神さまのことです。そのご神体は、地域によって様々ですが、五穀、銭、サイコロ、女性の毛髪を入れるのが一般的です。さて、その使い方とは…… 他出演:立川志の太郎、山本真由美、四宮豪、冨田泰代監督:沼田心之介©日本財団 ©一般社団法人日本昔ばなし協会 so44912730 ←前話|次話→ so46502995 第一話→ so42139184