マイリスト 楽譜2
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A.Khachaturian - Song-Poem "In Honor of the Ashugs" for violin and piano, Op. 19
[101] グルジア出身の作曲家 アラム・ハチャトゥリアンによるヴァイオリンとピアノのための作品「詩曲『アシュグスを讃えて』
グルジア出身の作曲家 アラム・ハチャトゥリャン (1903 - 1978) のヴァイオリンとピアノのための作品「詩曲『アシュグスを讃えて』 作品19(1929)」ですー貧しい家庭の出で、正規の音楽教育は早くなく、作曲家としては遅咲きの部類に入りますがクセのある音楽を数多く遺しましたアルメニア人大作曲家として知られる彼ですが、プライベートでは無類の動物好きで、傍らには音名から名付けた 愛犬 ラドの姿があったといいます題の『Ashugs(Aşıq, აშუღი)』とはコーカサス地方の吟遊詩人のことで、特に盛んなアゼルバイジャンのそれは無形文化遺産に登録されています← 前 アブラミャン sm17550245 | sm17669990 アルチュニアン 後 → mylist/31627033演奏:Susanna Gregorian (vn), Shushan Kocharian (pf)
6:00|2012年04月22日 03:52:53 投稿
A.Arutunian - Dance for violin and piano
[102] アルメニアの作曲家 アレクサンドル・アルチュニアンによるヴァイオリンとピアノのための作品『舞曲』
アルメニアの作曲家 アレクサンドル・アルチュニアン (1920 - 2012) のヴァイオリンとピアノのための作品『舞曲 (1947)』ですー『トランペット協奏曲(1950)』を代表作とする彼は、軍人の家の出ながら幼い頃からアカデミックな勉強をする機会を得ます音楽院で出会った同級生 ババジャニアンとは公私ともに親しく、『アルメニア狂詩曲』をはじめとする多くの共作を発表し続けましたそんな彼も先月, 91歳にして人生の幕を下ろしました1920年代は才能豊かな数多くのアルメニア人音楽家が生まれた時代ですが、彼の死はそんなひとつの時代の終焉を感じさせます 合掌← 前 ハチャトゥリャン sm17612876 | sm17741461 スコリク 後 → mylist/31627033演奏:Avet Gabrielyan (vn), Pyotr Romanovski (pf)
3:15|2012年04月28日 20:13:15 投稿
M.Skorik - Melody
[103] ウクライナの作曲家 ミロスラフ・スコリクによるピアノ作品『メロディ』
ウクライナの作曲家 ミロスラフ・スコリク (1938 - ) のピアノのための作品『メロディ (1981)』ですー歴史学者の父と科学者の母を両親にもつ彼は、当時 ポーランド統治下にあった地方都市 リヴィウに生まれます両親の趣味や大おばに有名なオペラ歌手が居たことが幸いしたのか、幼いミロスラフに芽生えた才能は順調に育まれ、音楽院ではカバレフスキーにも学びました元曲は映画『高き峠 (一握りの搾取と享受)』のために作られたフルートとピアノのための曲ですが、ヴァイオリン編曲されウクライナ中でたちまち人気となりました← 前 アルチュニアン sm17669990 | sm17797791 カプースチン 後 → mylist/31627033 演奏:Roman Repka
3:10|2012年05月05日 18:11:14 投稿
N.Kapustin - Concerto for Eleven Instruments, Op. 90: III. Allegro molto
[104] ウクライナの作曲家 ニコライ・カプースチンによる室内楽作品『11人の奏者のための協奏曲』より第3楽章
ウクライナ出身の作曲家 ニコライ・カプースチン(1937 - ) の室内楽作品『11の奏者のための協奏曲 作品90 (1998)』より第3楽章ですー『ピアノ・トリオ 作品86』『弦楽四重奏 作品88』『ピアノ五重奏 作品89』に引き続いて作られた室内楽作品です本作は, とある楽団奏者に2つの五重奏からなる作品を依頼されたことに由来します追加注文でピアノが入った頃には1楽章が完成していたので、最初の楽章にはピアノの出番は全くありませんそして結局その楽団には演奏されなかった…というなんともふんだりけったりなオチがついています← 前 スコリク sm17741461 | sm17918739 カプースチン 後 → mylist/31627033演奏:いずみシンフォニエッタ大阪, 飯森 範親(cond)
4:25|2012年05月12日 01:00:01 投稿
N.Kapustin - Concerto No. 4 for piano and orchestra, Op. 56 (excerpt)
[105] ウクライナの作曲家 ニコライ・カプースチンによる『ピアノ協奏曲 第4番』(抜粋)
ウクライナ出身の作曲家 ニコライ・カプースチン(1937 - ) のピアノ作品『ピアノ協奏曲 第4番 作品56 (1990)』(抜粋)ですー彼のピアノ協奏曲は6曲ありますが, うち第4番と第5番は単一楽章の作品で, こちらは22分程度の曲です自演の準備は出来ていたものの, 作曲当時のロシアの環境がそれを許さず, 初演は2008年ブルガリアのピアニストの手で行われました作曲者自身の言でディスコスタイルの指摘があります この曲は来月1日, 川上 昌裕先生の演奏で日本初演が実現します← 前 カプースチン sm17797791 | sm18295468 カプースチン 後 → mylist/31627033演奏:Ludmil Angelov(pf), The Symphony Orchestra of Murcia, José Miguel Rodilla(cond)
12:55|2012年05月25日 21:17:40 投稿
N.Kapustin - Concerto No. 2 for piano and orchestra, Op. 14: III. Rondo - Toccata
[106] ウクライナの作曲家 ニコライ・カプースチンによる『ピアノ協奏曲 第2番』より第3楽章「ロンド=トッカータ」
ウクライナ出身の作曲家 ニコライ・カプースチン(1937 - ) のピアノ作品『ピアノ協奏曲 第2番 作品14 (1974)』より第3楽章ですー音楽院卒業後、ビッグバンドと共にソ連中を回っていた彼の頭の中に弦楽器も含めた協奏曲の構想が浮かびます折しもそれは彼の働く環境の移り変わりの中で実現されることとなり、作曲家連盟加入のために殊更気合を入れて書かれた作品であることが知られていますこの曲も作曲者の自演以来になるオーケストラでの演奏が日本初演という形で先月叶えられました← 前 カプースチン sm17918739 | sm18303435 ラギーゼ 後 → mylist/31627033演奏:Nikolai Kapustin (pf), Estrada Symphony Orchestra, Boris Karamyshev (cond)
4:50|2012年07月08日 12:31:43 投稿
R.Lagidze - Rondo-toccata
[107] グルジアの作曲家 レヴァツ・ラギーゼによるピアノ作品『ロンド=トッカータ』
グルジアの作曲家 レヴァツ・ラギーゼ(1921 - 1981) のピアノ作品『ロンド=トッカータ (1957)』ですーグルジア西部の小村 バグダーディ生まれの彼は, 名門 トビリシ音楽院でアンドリア・バランチヴァーゼに作曲を学びます音楽院の卒業に先駆けて、1940年からはヴァイオリン奏者としても国営楽団で働き、1964年からは母校で教鞭も振るいました弦楽四重奏や交響詩、混声や映画音楽などの多ジャンルで彼の自然と郷土に対する愛と理想を確認することができます← 前 カプースチン sm18295468 | sm18409408 ローレム 後 → mylist/31627033 演奏:Valerian Shiukashvili
3:40|2012年07月09日 02:28:17 投稿
N.Rorem - Piano Sonata No. 1: 3rd mvt. Finale (Toccata)
[108] アメリカの作曲家 ネッド・ローレムによるピアノ作品『ピアノソナタ 第
1番』より第3楽章
アメリカの作曲家 ネッド・ローレム(1923 - ) のピアノ作品『ピアノソナタ 第1番 (1948)』より第3楽章「トッカータ」ですーインディアナ州リッチモンド生まれの彼は各地を転々としながら充実した音楽教育を受けていきますエッセイストの顔も持ち、同業者の赤裸々な性生活にも言及したために一時期疎まれたこともありましたが、現在はアメリカ作曲界の重鎮として今も精力的な活動を続けていますこの作品は当初『トッカータ』として単独出版され、後にピアノソナタに組み込まれました← 前 ラギーゼ sm18303435 | sm18442598 カサドシュ 後 → mylist/31627033演奏:Thomas Lanners, Philip Amalongこの作曲家の別の作風を"Я"yoさんが描写してくれていますよ ⇒ sm10513854
6:10|2012年07月21日 22:21:39 投稿
R.Casadesus - Sonate pour piano No. 3, Op. 44: 3rd mvt. Rondo giocoso
[109] フランスのピアニスト ロベール・カサドシュによるピアノ作品『ピアノソナタ 第3番』より第3楽章
フランスのピアニスト ロベール・カサドシュ(1899 - 1972) のピアノ作品『ピアノソナタ第3番 作品44 (1948)』より第3楽章ですーこの作品はロベールとギャビーの間に生まれた3兄弟の末子 テレーゼに献呈されました1940年からの6年, カサドシュは戦争を避けるようにアメリカの各地を転々としながら生活を続けました学校の経営に苦心した面もありましたが, アインシュタイン・バルトーク・ミヨー・ストラヴィンスキー・フランチェスカッティなど人との出会いに恵まれた生活だったといえるでしょうその中で生まれた長女には無上の愛を注ぎ, いくつかの作品を彼女のために書いています← 前 ローレム sm18409408 | sm18524108 フェルナンデス 後 → mylist/31627033 演奏:Jean-François Bouvery
4:00|2012年07月25日 21:55:05 投稿
L.Fernândez - Sonata Breve: 3rd mvt. Impetuoso
[110] ブラジルの作曲家 オスカル・ロレンツォ・フェルナンデスによるピアノ作品『ソナタ・ブレーヴェ(小ソナタ, 短いソナタ)』より第3楽章
ブラジルの作曲家 ロレンツォ・フェルナンデス(1897 - 1948) のピアノ作品『ソナタ・ブレーヴェ(1947)』より第3楽章です20歳で生徒として国立音楽学校に入学しながら、26歳には同校の教授に就任するほどの才能を持った彼は、発表した作品が悉く人々の関心を惹きました自国の音楽発展に尽力し、盟友ヴィラ=ロボスと共に音楽学校を創設するなど後進の指導にも熱心であったといいます本作は晩年の彼の作品の特徴である普遍主義の流れを汲んだ作品でわかり易さからはほど遠いものの感情の昂りを感じることが出来ます← 前 カサドシュ sm18442598 | sm18726733 メラルティン 後 → mylist/31627033 演奏:Miguel Proença
2:00|2012年08月04日 12:46:35 投稿
E.Merartin - Sonata No. 1, Op. 111: Fantasia apocaliptica per il pianoforte
[111] フィンランドの作曲家 エルッキ・グスタフ・メラルティンによるピアノ作品『ソナタ 第1番 ''黙示録幻想''』
フィンランドの作曲家 エルッキ・メラルティン(1875-1937)のピアノ作品『ピアノソナタ 第1番 作品111 "黙示録幻想" (1921)』ですー病弱であった作曲家 メラルティンは自分の生きる喜びを創作活動に注ぎ多くの分野で活躍した人物です作曲だけでなく指揮者・画家・著述家・神学者といった多方面の顔を持ち合わせ、創作に生かしていました本作は1970年代まで紛失していた彼の唯一のピアノソナタであり、副題からわかるとおり新約聖書「ヨハネの黙示録」に基づいています← 前 フェルナンデス sm18524108 | sm18733349 モソロフ 後 → mylist/31627033 演奏:舘野 泉
18:40|2012年08月27日 13:03:33 投稿
A.Mosolov - Piano Sonata No. 5 in D minor, Op. 12: 2nd mvt. Elegia
[112] ソ連(ロシア)の作曲家 アレクサンドル・モソロフによるピアノ作品『ピアノソナタ 第5番』より第2楽章「エレジー」
ソ連の作曲家 アレクサンドル・モソロフ (1900 - 1973)のピアノ作品『ピアノソナタ 第5番 作品12(1925)』より第2楽章「エレジー」ですー機械文明を謳った『鉄工場 作品19(1926)』によって知られるロシア・アヴァンギャルド音楽の作曲家である彼は、その作風からスターリン政権下にマークされ逮捕・労働により自由を剥奪された経緯をもちますピアノソナタは全5作品でいずれもモスクワ音楽院生であった1924-25年に書かれていますこの曲は不気味な低音と半音階の妙がどことなくホラーを感じさせる哀歌となっています逮捕される以前の作風は総じて破滅的で晦渋な旋律が多く、作曲者の苦悩と慟哭が聞こえてくるような気がしますね← 前 メラルティン sm18726733 | sm18741670 後 → 演奏:Daniele Lombardi
6:50|2012年08月28日 02:03:15 投稿
S.Bortkiewicz - Piano Sonata No. 1 in B minor, Op. 9: 2nd mvt.
[113] ウクライナの作曲家 セルゲイ・ボルトキエヴィチによるピアノ作品『ピアノソナタ 第1番』より第2楽章
ウクライナの作曲家 セルゲイ・ボルトキエヴィチ(1877-1952) のピアノ作品『ピアノソナタ 第1番 作品9 (1909)』より第2楽章ですーラフマニノフを髣髴とさせる壮大でロマンチックなピアノ音楽を多く書き記した彼は戦争に翻弄された人生であったといえますドイツではソ連のスパイを疑われ、ソ連では共産党から迫害され、ウィーンでは疎まれる生活が続きます生涯得られた名声の割には貧困や戦争による出版物の喪失など今日忘れられた悲運の作曲家のひとりだと言えるでしょう← 前 モソロフ sm18733349 | sm18749823 アルウィン 後 → mylist/31627033 演奏:Stephen Coombs
6:15|2012年08月29日 01:00:20 投稿
W.Alwin - Sonata alla toccata: 3rd mvt.
[114] イギリスの作曲家 ウィリアム・アルウィンによるピアノ作品『トッカータ風ソナタ』より第3楽章
イギリスの作曲家 ウィリアム・アルウィン(1905 - 1985) のピアノ作品『トッカータ風ソナタ(1946)』より第3楽章ですー楽団の首席奏者を担うほどフルートの演奏に長け、音楽だけでなく詩や美術の分野でも才を発揮した、主に映画音楽の分野で活躍した作曲家ですこの作品は彼の最も知られたピアノソロ作品であり「純粋な楽しみのために書いた」と寄せています多忙の中で書かれたこの作品に与えられたその言葉は、おそらく前年までの大戦終結の詩碑としてのラベルなのでしょう← 前 ボルトキエヴィチ sm18741670 | sm18757937 フランセ 後 mylist/31627033 演奏:Ashley Wass
4:00|2012年08月30日 00:30:28 投稿
J.Françaix - Sonate pour piano: 4th mvt. Toccata
[115] フランスの作曲家 ジャン・ルネ・デジレ・フランセによるピアノ作品『ピアノソナタ』より第4楽章「トッカータ」
フランスの作曲家 ジャン・フランセ(1912 - 1997)のピアノ作品『ピアノソナタ (1960)』より第4楽章「トッカータ」ですー今年生誕100年を迎えた作曲家 フランセは六人組の流れを汲んだ作風の音楽家として知られています多作家でさまざまなジャンルに佳品が存在しますが、中でも自身が優れたピアニストであった為ピアノ作品は群を抜いています本作はソナタと銘打たれているものの中身は組曲や小品集に近く、中庸のテンポで流れる叙情的なトッカータで結ばれています← 前 アルウィン sm18749823 | sm18766893 クリーゲル 後 → mylist/31627033 演奏:Alfonso Gomez
2:50|2012年08月31日 00:00:49 投稿
E.Krieger - Sonatina 1st mvt.
[116] ブラジルの作曲家 エディノ・クリーゲルによるピアノ作品『ソナチナ』より第1楽章
ブラジルの作曲家 エディノ・クリーゲル(1928 - ) のピアノ作品『ソナチナ(1957)』より第1楽章ですー彼はアメリカでコープランやミヨー、メニンらに学んだ後、祖国でラジオ番組のプロデューサーや評論、指揮者、ヴァイオリニストとして多面的な活動しています本作は2つのソナタと4手のためのソナタの後に書かれた2楽章制の作品で、第1楽章は主題の対比が際立った書法で描かれています 第2楽章⇒sm8974876← 前 フランセ sm18757937 | sm18802639 ガル 後 → mylist/31627033 演奏:Miguel Proença
3:50|2012年09月01日 00:01:10 投稿
H.Gál - Suite for piano, Op. 24: V. Gigue
[117] オーストリア出身の作曲家 ハンス・ガルによるピアノ作品集『組曲 作品24』より第5番「ジーグ」
オーストリア出身の作曲家 ハンス・ガル(1890 - 1987) のピアノ作品集『組曲 作品24(1922-25)』より第5番「ジーグ」ですーブラームスと関わりが強く、孫弟子であり、自身の作曲様式、交響曲楽譜の編纂など彼の影響は計りし得ません古典的な様式と多彩な旋律で素朴ながら魅力的な作品を数々の編成のために残しました← 前 クリーゲル sm18766893 | sm18802674 ノーブレ 後 → mylist/31627033
2:50|2012年09月05日 02:00:55 投稿
M.Nobre - Nazarethiana, Op. 2
[118] ブラジルの作曲家 マルロス・ノーブレによるピアノ作品『ナザレシアーナ』
ブラジルの作曲家 マルロス・ノーブレ(1939 - ) のピアノ作品『ナザレシアーナ 作品2(1960)』ですー音楽院ではグァルニエリに作曲を学んだ後、勉強熱心な彼はさまざまな語法を学び自らのものにしていきます彼の現代音楽的な要素は、ヒナステラやメシアンらに学んだラテン・アメリカ音楽高等研究センターでの経験に基づいています本作はお気楽に作られた小品. 題のナザレ(1863 - 1934)は"ブラジルのショパン"と称される作曲家で彼の軽快な作風を模しています← 前 ガル sm18802639 | sm18802683 イェッセル 後 → mylist/31627033 演奏:Miguel Proença
1:30|2012年09月05日 02:02:42 投稿
L.Jessel - Parade der Zinnsoldaten, Op. 123
[119] ドイツの作曲家 レオン・イェッセルによるピアノ作品『おもちゃの兵隊の行進』
ドイツの作曲家 レオン・イェッセル(1871 - 1942) のピアノ作品『おもちゃの兵隊の行進 作品123(1897)』ですー彼の音楽家人生は地方都市の楽隊を点々とするところから始まり、やがてそれはオペラ作曲家としての道へと転向していきますユダヤ系であったことと友人に当てた書簡が原因で逮捕・投獄され、ホロコーストの犠牲者のひとりとして知られています本作についてはおそらく日本の誰もが知っているでしょうから殊更説明はいりませんね← 前 ノーブレ sm18802674 | sm18802697 アラポフ 後 → mylist/31627033 演奏:Balazs Szokolay
3:00|2012年09月05日 02:04:47 投稿
B.Arapoff - Etude-scherzo for piano
[120] ロシアの作曲家 ボリス・アラポフによるピアノ作品『諧謔的練習曲』
ロシアの作曲家 ボリス・アラポフ(1905 - 1992)のピアノ作品『諧謔的練習曲(1967)』ですー手の故障からピアニストになる夢を諦めた彼は30代以降を教育者として捧げていきます保守的な手法に必ずしも拘らず、自分の表現形式を広げていくように作風は変化していきました基本的に2拍子でありながらも実際は5連符や5拍子によって曲の大半は支配されている忙しない曲です← 前 イェッセル sm18802683 | sm18869149 ラコフ 後 → mylist/31627033 演奏:Grigory Sokoloff
4:10|2012年09月05日 02:07:04 投稿
N.Rakov - Concerto for violin and orchestra No. 1 in E minor: 3rd mvt.
[121] ロシアの作曲家 ニコライ・ラコフによる『ヴァイオリン協奏曲 第1番』より第3楽章
ロシアの作曲家 ニコライ・ラコフ(1908 - 1990)の協奏作品『ヴァイオリン協奏曲 第1番 ホ短調(1944)』より第3楽章ですーモスクワにほど近い都市・カルーガ出身の彼は、グリエールらに作曲を学ぶとともにヴァイオリン奏者として並行した活動を行いました指揮者として、また作曲者・教育者としてさまざまな楽器に精通し、調性的ながらも多彩な転調を伴った楽曲を多く残しました名ヴァイオリニスト オイストラフに献呈されたこの出世作は1946年、スターリン賞を受賞 彼の名を広く知らしめました← 前 アラポフ sm18802697 | sm18928927 カサドシュ 後 → mylist/31627033演奏:Oleg Kagan (vn), Moscow Radio Television Symphony Orchestra, Nikolai Rakov (cond) [rec. 1978]
7:00|2012年09月13日 04:20:53 投稿
R.Casadesus - Huit études pour piano, Op. 28
[122] フランスの作曲家 ロベール・カサドシュによるピアノ作品『8つの練習曲』(全曲)
フランスのピアニスト ロベール・カサドシュ(1899 - 1972) のピアノ作品集『8つの練習曲 作品28(1939-40)』ですーショパンやドビュッシーの練習曲集から多分に影響を受けたと思われるカサドシュの練習曲集ですが、ここでの旋律もやはり彼独特の透明感のある趣になっています1曲1曲が音楽会社のプロデューサーや自分の弟子など、当時関係の深かった11名の人物に捧げられています自身がピアニストだっただけにピアノ作品を多く遺しましたが、生涯を通して作られた練習曲はこの8曲をおいて他ありません日付は変わってしまいましたが、昨日彼は40回目の命日を迎えました← 前 ラコフ sm18869149 | sm18949386 プーランク 後 → mylist/31627033 演奏:Jean-François Bouvery
17:50|2012年09月20日 12:24:03 投稿
F.Poulenc - Sonate pour hautbois et piano, FP 185: 2nd mvt. Scherzo
[123] フランスの作曲家 フランシス・ジャン・マルセル・プーランクによる室内楽作品『オーボエソナタ』より第2楽章
フランスの作曲家 フランシス・プーランク(1899 - 1963) の作品『オーボエソナタ(1962)』より第2楽章「スケルツォ」ですー彼の晩年には木管楽器をソロ楽器とする3つのソナタ(フルート[1957], クラリネット[1962], オーボエ)が作られましたいずれも20世紀に作られたそれぞれのソナタの分野での最高傑作との呼び声が高く、広く愛奏されています茫洋たる感情と感性で描かれた両楽章に挟まれたスケルツォは、軽快ながらもどことなく寂寥感を覚えるのは私だけでしょうか← 前 カサドシュ sm18928927 | sm18999408 クレストン 後 → mylist/31627033 演奏:Hansjorg Schellenberger (ob), Rolf Koenen (pf)
4:30|2012年09月22日 22:43:39 投稿
P.Creston - Sonata for alto saxophone and piano, Op. 19: 3rd mvt.
[124] アメリカの作曲家 ポール・クレストンによる室内楽作品『アルト・サキソフォンソナタ』より第3楽章
アメリカの作曲家 ポール・クレストン(1906 - 1985) の室内楽作品『サキソフォンソナタ 作品19(1939)』より第3楽章ですーイタリア系移民の子としてニューヨークに生まれ、独学で作曲を習得、のちにヘンリー・カウエルに見染められ支援を受けます調性的ですが複雑なリズムが多く、この曲も終始 2/4拍子であるものの3拍子のリズムが多く聞こえるように書かれていますテンポ120前後を想定していた作曲者がその速度標語を書かなかったため、のちにテンポ160と書き入れられた出版譜を元にした演奏を彼が聞いて驚いた、というエピソードがありますが、現在でもこの曲はその速度のまま演奏されることが多いようです← 前 プーランク sm18949386 | sm19007154 ラヴェル 後 → mylist/31627033演奏:須川 展也(A.Sax), 小柳 美奈子(Pf)
3:40|2012年09月29日 03:58:07 投稿
M.Ravel - Trio avec piano en la mineur: 2nd mvt. Pantoum
[125] フランスの作曲家 ジョセフ=モーリス・ラヴェルによる室内楽作品『ピアノ三重奏』より第2楽章「パントゥーム」
フランスの作曲家 モーリス・ラヴェル(1875 - 1937) の作品『ピアノ三重奏(1914)』より第2楽章「パントゥーム」ですー本稿は彼がトラック運転手として第一次世界大戦に従事していた夏に書かれたもので4楽章制の作品です形式と民族性を重んじていた彼の流儀に従い、生まれ故郷のバスク地方や中近東の薫りが漂いますパントゥームは東南アジア, ムラユ語(بهاس ملايو)の詩形の一種を指す語で、繰り返されるリズムはその模倣を表しています← 前 クレストン sm18999408 | sm19069440 デュティユー 後 → mylist/31627033 André Previn (pf), Julie Rosenfeld (vn), Gary Hoffman (vc)
4:10|2012年09月30日 01:30:35 投稿
H.Dutilleux - Sonate pour haubois et piano: 2nd mvt. Scherzo
[126] フランスの作曲家 アンリ・デュティユーによる室内楽作品『オーボエソナタ』より第2楽章「スケルツォ」
フランスの作曲家 アンリ・デュティユー(1916 - ) の室内楽作品『オーボエソナタ(1947)』より第2楽章ですー自身が影響を受けたというドビュッシーやラヴェルがまだ存命の頃に生まれた彼は、先達が確立したフランス音楽の気風を守りつつ独自の語法を織り交ぜた作品を創出しています1943年にはパリのオペラ座で指揮者、国営フランス放送で音楽監督に就任し、作曲家としてのデビューを果たしましたその直後に作られたフルートソナチナ(1943)と同様、この作品はパリ音楽院の卒業試験の課題曲として作曲されました← 前 ラヴェル sm19007154 | sm19116587 グリエール 後 → mylist/31627033演奏:Hansjorg Schellenberger (ob), Rolf Koenen (pf)
3:50|2012年10月08日 05:39:07 投稿
R.Glière - Duets for violins and cellos, Op. 53 & 39 & 42
[127] ウクライナの作曲家 ラインホルト・グリエールによる室内楽作品(セレクション)
1. 『10のチェロ2重奏曲』より第7番 変ロ長調
2. 『ヴァイオリンとチェロのための8つの小品』より第2番「ガヴォット」
3. 『12のヴァイオリン2重奏曲』より第5番 ヘ長調
4. 『ヴァイオリンとチェロのための8つの小品』より第4番「カンツォネッタ」
5. 『12のヴァイオリン2重奏曲』より第10番 ニ短調
6. 『12のヴァイオリン2重奏曲』より第12番 変ホ長
ウクライナの作曲家 ラインホルト・グリエール(1875 - 1956) の室内楽作品「3つの『二重奏曲集』より(1909-11)」ですー100作を遺した彼には集中的に創作を行った期間があり, この作品を含む作品2~59は1900-12年の間に書かれています生涯で4つの弦楽四重奏を著し、ヴィオラを除くアンサンブルとして書かれたこれらの作品は、それぞれボリス・カリュシノ(不詳, 作品39)、ボリス・シーボア(1880-1961, ヴァイオリニスト, 作品42)、ルドルフ・エーリッヒ(1866-1924, 捷系人:チェリスト, 作品53)に献呈されています楽譜もいいですけど、朝の静かな時間にコーヒーでも飲みながら聴いてみるとちょっといい気分になれるかもしれません← sm19069440 | sm19165724 →演奏: Gerard Korsten (vn), Piet Koornhof (vn), Marian Lewin (vc), Human Coetzee (vc)
10:50|2012年10月14日 13:38:04 投稿
L.Ornstein - Ballade for saxophone and piano
[128] アメリカの作曲家 レオ・オーンスタインによる室内楽作品『アルト・サキソフォン または クラリネット あるいは ヴィオラ とピアノのための バラード』
アメリカの作曲家 レオ・オーンスタイン(1892 - 2002) の室内楽作品『バラード (1955)』ですー19世紀から21世紀までを駆け抜けた彼は、前衛音楽や実験音楽の飽くなき探究家であり"未来派"として知られていますこの作品はオーンスタインとその妻 ポーリーン夫人が立ち上げた音楽学校を引退する前後に書かれており、仲良しな2人はその後1,2年ばかり作曲活動から離れた旅に出たといいます超絶技巧が取り沙汰される彼の音楽ですが、この曲ではさまざまな音価によって紡がれる旋律と伴奏が、渋い大人の旅情を感じさせるような気がします← 前 グリエール sm19116587 | sm19166522 モンサルヴァーチェ 後 → mylist/31627033演奏:Paul Cohen (A.sax), Jennifer Rinehart (pf)
3:45|2012年10月21日 01:24:12 投稿
X.Montsalvatge - Sonatine pour Yvette: 3rd mvt.
[129] スペインの作曲家 ハビエル・モンサルバーチェ=イ=バッソルスによるピアノ作品『イヴェットのためのソナチネ』より第3楽章
スペインの作曲家 ハビエル・モンサルバーチェ(1912-2002) のピアノ作品『イヴェットのためのソナチネ (1962)』より第3楽章ですー90年の生涯の間、その作風は移ろいゆくように変わっていきますが、生まれ故郷のカタルーニャの音楽がいつもその身に宿っていました題のイヴェットはハビエルの娘の名で、この作品は10歳になる彼女の誕生日のために当時学校で流行っていたとある旋律を借用しながら作られています 日本でも小学校で習うので身近な曲ですよねー← オーンスタイン sm19165724 | sm19166541 モンカージョ → mylist/31627033演奏:Alicia de Larrocha
2:20|2012年10月21日 01:26:03 投稿
J.Moncayo - Tres piezas
[130] メキシコの作曲家 ホセ・パブロ・モンカージョ・ガルシアによるピアノ作品集『3つの小品』(全曲)
メキシコの作曲家 ホセ・モンカージョ(1912-1958) のピアノ作品『3つの小品 (1948)』ですーメキシコ音楽の大家 ポンセの門下生 チャベスを師にもつ彼は、1941年 "四人組"を結成し民族音楽に根差した活動を続けます本作は自らが創立した楽譜出版社から世に送り出された小品で、第1番と第2番は続けて(attaca)で奏されますこの方もフランセやケージ、モンサルヴァーチェと同様 今年生誕100年を迎えた作曲家であります← 前 モンサルヴァーチェ sm19166522 | sm19274039 サルマノフ 後 → mylist/31627033演奏: 宮崎 幸夫
5:15|2012年10月21日 01:28:49 投稿
V.Salmanov - Concerto No. 1 " The swan " for chorus on the words of Russian folklore: 4th mvt.
[131] ソ連の作曲家 ワディム・サルマノフによる合唱作品『合唱協奏曲 第1番 "白鳥"』より第4楽章「ガールフレンドふえたよ」
ソ連の作曲家 ワディム・サルマノフ(1912 - 1978) の合唱作品『合唱協奏曲第1番 "白鳥" (1966)』より第4楽章「ガールフレンドふえたよ」ですー今から丁度100年前の11月4日、サンクトペテルブルクで生まれ、その地に骨をうずめた交響曲作家として知られています音楽院で学ぶ傍ら、同時期に他大学では地質学を学び、30代半ばまでは地質学者として活躍していましたプロコフィエフやショスタコーヴィチの和声構造に影響を受け、後年は調性が不明瞭な音楽を追い求めるようになりました本作は合唱のみの5楽章制の協奏曲で、各楽章に民話に基づいたタイトルがつけられていますが、第4楽章は中身もタイトルも少し変です…← 前 モンカージョ sm19166541 | sm19312081 マスネ 後 → mylist/31627033
2:10|2012年11月04日 03:02:28 投稿
J.Massenet - Sept Improvosations: No. 2
[132] フランスの作曲家 ジュール・エミール・フレデリック・マスネによるピアノ作品『7つの即興曲』より第2番
フランスの作曲家 ジュール・マスネ(1842-1912) のピアノ作品『7つの即興曲 (1874)』より第2番ですー12人兄弟の末っ子として生まれた彼は、幼い頃より楽才を現し母にピアノを習いながら12歳で名門パリ音楽院に入学します家が裕福でなかったこともあり、カフェでピアノ演奏をしたりオペラ座で打楽器奏者をするなどで生活費を稼ぐような一面もありましたが、結果としてすべての経験は彼の多彩な作曲技法に生かされることとなりました「タイスの瞑想曲」に代表されるようにオペラ作家として有名ですが、ピアノ作品にも秀逸なものがたくさん残されています← 前 サルマノフ sm19274039 | sm19325587 ヴィエニャフスキ 後 → mylist/31627033演奏:Aldo Ciccolini
1:40|2012年11月09日 06:46:07 投稿
J.Wieniawski - Sonate pour piano, Op. 22: (3rd mvt.) 4th mvt.
[133] ポーランドの作曲家 ユゼフ・ヴィエニャフスキによるピアノ作品『ピアノソナタ ロ短調』より第4楽章
ポーランドの作曲家 ユゼフ・ヴィエニャフスキ(1837 - 1912)のピアノ作品『ピアノソナタ ロ短調 作品22』より第4楽章ですちょうど100年前の1912年11月11日、生涯現役を貫いたコンポーザ=ピアニストであったポーランドの巨星が墜ちましたリストにも学んだことのある彼は、名ヴァイオリニストで知られる兄・ヘンリクと共に自作の演奏旅行をすることもありました本作は唯一のピアノソナタで、出版当初は3楽章制であったものの後から第3楽章が加えられ、この楽章は4楽章になりました← 前 マスネ sm19312081 | sm19342895 ボルトキエヴィチ 後 → mylist/31627033演奏:Jerzy Sterczynski
5:50|2012年11月11日 00:00:51 投稿
S.Bortkiewicz - Ballade in C sharp minor, Op. 42
[134] ウクライナの作曲家 セルゲイ・ボルトキエヴィチによるピアノ作品『バラード 嬰ハ短調』
ウクライナの作曲家 セルゲイ・ボルトキエヴィチ(1877 - 1952) のピアノ作品『バラード 嬰ハ短調 作品42(1931)』ですー戦争に人生を翻弄された作曲家 ボルトキエヴィチは19世紀的なその美しいくも哀しげな旋律と和音を持つ作品の創出とは裏腹、人生の中期以降は苦しい生活を余儀なくされていましたこの作品が作られた頃はベルリンに住んでいましたが、ロシア人であったためにナチスの迫害に遭い、自作の演奏もままならない状況にあったといいます哀愁と力強さが共存する本作は、ニューオーリンズ生まれのピアニスト Céleste Chop-Groenevelt(生没年不詳)に献呈されています← 前 ヴィエニャフスキ sm19325587 | sm19395146 ボルトキエヴィチ 後 → mylist/31627033演奏:Stephen Coombs
6:45|2012年11月13日 00:00:10 投稿
S.Bortkiewicz - Elegie in C sharp major, Op. 46
[135] ウクライナの作曲家 セルゲイ・ボルトキエヴィチによるピアノ作品『エレジー 嬰ハ長調』
ウクライナの作曲家 セルゲイ・ボルトキエヴィチ(1877 - 1952) のピアノ作品『エレジー 嬰ハ長調 作品46(1932)』ですー← 前 ボルトキエヴィチ sm19342895 | sm19408978 アミロフ 後 → mylist/31627033演奏:Stephen Coombs
4:50|2012年11月20日 03:41:13 投稿
F.Amirov - Eight Miniatures
[136] アゼルバイジャンの作曲家 フィクレト・アミロフによるピアノ作品集『8つの細密画』(全曲)
第1番 バラード (譚詩曲)
第2番 アシュグのうた (吟遊詩人)
第3番 ノクターン (夜想曲)
第4番 ユーモレスカ
第5番 叙情的な舞曲
第6番 ワルツ(円舞曲)
第7番 子守唄
第8番 トッカータ
アゼルバイジャンの作曲家 フィクレト・アミロフ(1922-1984) のピアノ作品『8つの細密画 (1954)』ですー1922年11月22日、アゼルバイジャンの伝統的な旋法: ムガームを歌う父親のもとに、後に祖国を背負う作曲家が生まれます彼は自分の宿命であるかのように母国の音楽を追求し、いつもその作品に生かしてきました本作は大作曲家ハチャトゥリャンに献呈された曲集のうち、1954年に作られた8作品でいずれも民族音楽が根底にありますソ連は子供の音楽教育教材のために気鋭の作曲家たちに執筆を促していることから、これらもその一連であると考えられます← 前 ボルトキエヴィチ sm19395146 | sm19536447 トゥリーナ 後 → mylist/31627033演奏:Murad Adigozalzade
9:20|2012年11月22日 06:39:05 投稿
J.Turina - Tres danzas andaluzas, Op. 8: No. 3 Zapateado
[137] スペインの作曲家 ホアキン・トゥリーナによるピアノ作品『3つのアンダルシア舞曲』より第3番「サパテアード」
スペインの作曲家 ホアキン・トゥリーナ(1882-1949) のピアノ作品『3つのアンダルシア舞曲 作品8(1912)』より第3番「サパテアード」ですー画家の家庭に生まれた彼は、幼い頃より音楽を志し、年の近い気鋭の作曲家 ファリャとともにパリへ留学しますサティやルーセルを輩出した新しい教育現場 スコラ・カントルムの中で古今東西の音楽を叩きこまれ、アルベニスやファリャの助言も受けて故郷スペイン、特にアンダルシア音楽に根差した作品を展開していきます今日は彼の130回目の誕生日ですサパテアードとは、メキシコ先住民に起源をもつスペインのダンス タップダンスと同様かかとを打ち鳴らす舞曲のことです← 前 アミロフ sm19408978 | sm19547173 グリエール 後 → mylist/31627033演奏:Albert Guinovart
4:00|2012年12月09日 00:44:52 投稿
R.Glière - 25 Preludes, Op. 30 No.21 in B flat major
[138] ウクライナ出身の作曲家 ラインホルト・グリエールによるピアノ作品『25の前奏曲』より第21番
ウクライナ出身の作曲家 ラインホルト・グリエール(1875 - 1956)のピアノ作品『25の前奏曲 作品30(1907)』より第21番です『25の前奏曲』は全調性をめぐる旅の終わりに再度ハ長調を置いて一貫性を持たせたもので、有名どころではアルカンやキュイに先例を見ることが出来ます練習曲のような左手を駆け巡る5連符は、宛ら吹き荒ぶ雪の飛礫を模しているようにも思えてなんだか不思議ですね個人的にはこの曲集の中で2番目に好きな曲です← 前 トゥリーナ sm19536447 | sm19553849 エイゲス 後 → mylist/31627033演奏:Anthony Goldstone
3:20|2012年12月10日 06:20:07 投稿
O.Eiges - 5 Plastic etudes for piano, Op. 18: No. 1 in A major
[139] ロシアの作曲家 オレグ・エイゲスによるピアノ作品『5つの創造的な練習曲』より第1番
ロシアの作曲家 オレグ・エイゲス(1908-1992) のピアノ作品『5つの創造的な練習曲 作品18 (1936-37, 48-51)』より第1番ですー音楽家であった父のもとに生まれ、幼い頃より才能を発揮しアレクサンドロフやロスラヴェッツに見染められますモスクワ音楽院卒業後は中央ロシアのスヴェルドロフスク音楽院などで長年教鞭をとり後生の育成に尽くしましたロスラヴェッツによってスクリャービンやメトネルの影響を指摘された彼の作品は、ジダーノフ批判の対象となって以降、演奏される機会が激減してしまいましたが、近年再評価されつつあるひとりだと言えるでしょうピアノ作品では『ソナタ=トッカータ(ピアノソナタ第4番)』が有名です← 前 グリエール sm19536447 | sm19560945 カラーエフ 後 → mylist/31627033
2:25|2012年12月11日 03:41:05 投稿
K.Karayev - 6 Children's Pieces for piano
[140] アゼルバイジャンの作曲家 カラ・カラーエフによるピアノ作品集『子どものための6つの小品』(全曲)
第1番 小さなワルツ
第2番 こま
第3番 夢
第4番 遊び
第5番 おとぎばなし
第6番 陽気な出来事
アゼルバイジャンの作曲家 カラ・カラーエフ(1918 - 1982) のピアノ作品集『子どものための6つの小品 (1950)』ですー権威ある小児科医の父と音楽学校の最初の卒業生であった母を両親に持つ彼は8歳で専門的な教育をはじめます1948年、アゼルバイジャン作曲家同盟の議長に就任し、先代 ハジベヨフが提唱した伝統音楽の保護とジャズなどの新しいジャンルへの奨励を並行して行うなどアゼルバイジャン音楽界の地位向上に努めました人と機会に恵まれた彼の生涯は心臓病により64年で奪われましたが、その心はいつも故郷バクーに向いていました本作は3作ある子供向けの作品の第1集 アミロフほど民族音楽の香りはしませんが彼自身の語法が息づいています← 前 エイゲス sm19553849 | sm19574831 ツィンツァーゼ 後 →
5:45|2012年12月12日 06:06:08 投稿
S.Tsintsadze - პირუტყვის & ინდი მინდი
[141] グルジアの作曲家 スルハン・ツィンツァーゼによる弦楽作品『17の細密画』より「羊飼いのうた」「インディ・ミンディ」
グルジアの作曲家 スルハン・ツィンツァーゼ(1925 - 1992) の作品『17の細密画 (pub.1961)』より「羊飼いの踊り(1951)」「インディ・ミンディ(1947)」ですー作曲家として音楽家人生を歩んだ彼は年を経るにつれ形式だった作品に関しては現代的な作風にシフトしていきます一方でグルジア民謡を深く愛していた面は生涯変わることなく、旋律を弦楽四重奏などの形で採用、断続的に発表し続けました「インディ・ミンディ」とはグルジア西部の方言 グリア語を話す人々の間に伝わる民謡を指していると考えられます← 前 カラーエフ sm19560945 | sm19581626 スヴェトラーノフ 後 → mylist/31627033演奏:Lisa Batiashvili (vn), Georgischen Kammerochester
3:20|2012年12月14日 03:34:07 投稿
E.Svetlanov - Poem for violin and orchestra
[142] ロシアの指揮者 エフゲニー・スヴェトラーノフによる作品『ヴァイオリンとオーケストラのための詩曲』
ロシアの指揮者 エフゲニー・スヴェトラーノフ(1928 - 2002) の作品『ヴァイオリンとオーケストラのための詩曲 (1975)』ですー指揮者である前にピアニストであり作曲家であった彼の遺した曲は、いずれも古き良きロシアの歌心を感じさせてくれます本作はソ連の偉大なヴァイオリニストであり友人でもあったダヴィッド・オイストラフ(1908-1974)の追憶に捧げられています深い森に射す月明かりのように、そこにはただただ静謐で純粋な調べが流れているような気がします← 前 ツィンツァーゼ sm19574831 | sm19590143 林光 後 →演奏:Igor Oistrakh(vn), USSR State Symphony Orchestra, Evgeny Svetlanov(cond)
18:30|2012年12月15日 02:26:10 投稿
H.Hayashi - Preludes "A Forest of Sketches": No. 13 & No. 7 & No. 16
[143] 日本の作曲家 林 光によるピアノ作品集『前奏曲集"草稿の森" (24の前奏曲)』より第13番・第7番・第16番
日本の作曲家 林 光(1931 - 2012) のピアノ作品集『前奏曲集"草稿の森" (1993-95)』より第13番・第7番・第16番ですー音声生理学者であった父の影響もあり、3歳より教育を受け始め、作曲分野でも早くからその才能を明らかにしてきました日本語の創作オペラに強い信念を持ち、また社会・労働・政治・平和に対する信条を音楽上で表現することも多く為されました本作はショスタコーヴィチの『24の前奏曲とフーガ』に霊感を受けたもので、タイトルは宮澤賢治の作品からとられています本人は3度圏配列の本稿に、第13番「黒鍵をほめる曲」第7番「塔の上のラッパ」第16番「見たこともないアメリカの都市」と寄せています← 前 スヴェトラーノフ sm19581626 | sm19600531 ブルーベック 後 → mylist/31627033演奏:志村 泉
3:50|2012年12月16日 02:30:34 投稿
D.Brubeck - Nocturnes: Looking at a Rainbow
[144] アメリカのジャズ奏者 デイヴ・ブルーベック(デイヴィッド・ウォーレン・ブルーベック)によるピアノ作品集『夜想曲集』より「虹を見上げて」
アメリカのジャズ奏者 デイヴ・ブルーベック(1920 - 2012) のピアノ作品集『夜想曲集』より「虹を見上げて (1987)」ですー原曲は1988年のアニメ『スヌーピーは宇宙飛行士』のために書き下ろされたサウンドトラックの1曲ですのちにブルーベックは幾つかの自分の楽曲をピアノ教育用に編纂します それが24曲からなる『夜想曲集』となりました変拍子が好きな紳士は12月5日、92回目の誕生日を迎える前日に旅立たれました私は彼の『Unisphere』という曲が好きでした 合掌← 前 林光 sm19590143 | sm19608384 S.ランゴー → mylist/31627033演奏:John Salmon / Dave Brubeck(pf), Bobby Militello(fl), Matthew Brubeck(vc), Jack Six(ba), Randy Jones(dr)
5:50|2012年12月17日 06:56:16 投稿
S.Langgaard - Piano Concerto No. 1 in E minor: 2nd mvt.
[145] デンマークの作曲家 ジークフリート・ランゴーによる協奏作品『ピアノ協奏曲 第1番 ホ短調』より第2楽章
デンマークの作曲家 ジークフリート・ランゴー(1852 - 1914) の『ピアノ協奏曲 第1番 ホ短調(1885)』より第2楽章です近代北欧音楽の立役者 ニルス・ゲーゼの教え子で、優れたピアニストであった彼はリストから直接教えを請うたこともありますのちに神経症から演奏家の道は断念することになりますが、デンマーク王立音楽院の教師として半生を捧げました音楽の哲学分野にも2000ページを超える哲理書を残しており、ロマン派の弁明や芸術における宗教観などについて著しています← 前 ブルーベック sm19600531 | sm19615819 R.ランゴー 後 → mylist/31627033演奏:Oleg Marshev(pf), Danish Philharmonic Orchestra, Matthias Aeschbacher(cond)
7:20|2012年12月18日 09:17:22 投稿
R.Langgaard - Blumenvignetten, BVN 56
[146] デンマークの作曲家 ルーズ・ランゴーによるピアノ作品集『花の挿絵』(全曲)
デンマークの作曲家 ルーズ・ランゴー(1893 - 1952) のピアノ作品集『花の挿絵 (1913)』ですーピアニストであった母親とピアニスト 兼 作曲家であった父親から音楽の手ほどきを受けた少年は、11歳の若さでオルガニストとしてデビューします『天体の音楽』などの後期ロマン派音楽の中に現代的な実験を施した作風で知られますが、祖国で流行っていた作風にそぐわなかったために受け入れられず、死後になってから評価されました本作は比較的規模の大きいピアノ作品としては最初のもので、親の書斎にあった図鑑にヒントを受けて作られたといいますジークフリートとルーズ親子はデンマーク音楽が変わりゆく100年を生きた作曲家でした← 前 S.ランゴー sm19608384 | sm19622728 ワイセンベルク 後 →演奏:Peter Froundjian
8:10|2012年12月19日 08:38:14 投稿
A.Weissenberg - Sonate en état de jazz: 2nd mvt. Réminiscence d'un charleston
[147] ブルガリア出身のピアニスト アレクシス・ジギスムント・ワイセンベルクによるピアノ作品『ジャズ形式によるソナタ』より第2楽章「チャールストンの思い出」
ブルガリア出身のピアニスト アレクシス・ワイセンベルク(1929 - 2012) のピアノ作品『ジャズ形式によるソナタ (1982)』より第2楽章「チャールストンの思い出」ですーユダヤ人の家庭に生まれた彼は若い頃に収容所送りになったこともありましたが、大戦後はアメリカに生活の場を移しピアニストとして活躍しますポリーニと同時期に自分と音楽の関係を見つめ直すため表舞台から姿を消したこともありましたが、その後多くのレコーディングを残しています作曲家としてはジャズの語法に興味を持ち、いささか音数の多い本作は4つのスタイルと現代音楽的な響きで満たされています← 前 R.ランゴー sm19615819 | sm19632186 モンサルバーチェ 後 → mylist/31627033演奏:Marc-André Hamelin
3:10|2012年12月20日 04:51:28 投稿
X.Montsalvatge - Concerto Breve for piano and orchestra
[148] スペインの作曲家 ハビエル・モンサルバーチェ=イ=バッソルスによる作品『ピアノとオーケストラのための 小協奏曲(短い協奏曲)』
スペインの作曲家 ハビエル・モンサルバーチェ(1912 - 2002) の作品『ピアノとオーケストラのための小協奏曲(1953)』です9歳で父親を亡くしてからはバルセロナに移住、もともと習っていたヴァイオリンに加え、音楽院で和声法・対位法を修めます彼の作風は時代によって様変わりし、ラローチャに捧げられた本作が作曲された頃から現代音楽の要素が顕著になっていきます伝統的な協奏曲の形式に則りながら、いい意味でごった煮風味スペイン仕立てのコンチェルトが聞こえてきます小…と言いつつ24分もありますが、 お急ぎなら18:44くらいから聞いてみたらいかがでしょうか← 前 ワイセンベルク sm19622728 | sm19637767 ピアソラ 後 → mylist/31627033演奏:Alicia de Larrocha(pf), Royal Philharmonic Orchestra, Rafael Fruhbeck de Burgos(cond)
24:20|2012年12月21日 17:24:27 投稿
A.Piazzolla - Sonate pour piano, Op. 7: 3rd mvt. Rondo
[149] アルゼンチンの作曲家 アストル・パンタレオン・ピアソラによるピアノ作品『ピアノソナタ 第1番』より第3楽章「ロンド」
アルゼンチンの作曲家 アストル・ピアソラ(1921 - 1992) のピアノ作品『ピアノソナタ 第1番 作品7 (1945)』より第3楽章「ロンド」ですー言わずと知れたバンドネオン奏者であり、タンゴを「舞踏の伴奏音楽」から「演奏のためのタンゴ」に昇華させた人物です本人はタンゴの音楽性を基軸としていながらも、彼のその後を決定づけたブーランジェとの出会いに至るまでの間、クラシック音楽への羨望を捨て切れず、絶えずその狭間で揺らいでいました本作はヒナステラに学んだ5年の集大成として作られたもので、彼の作品としてはかなり異端な存在と言えるでしょう← 前 モンサルバーチェ sm19632186 | sm19716422 カラーエフ 後 → mylist/31627033演奏:Allison Brewster Franzetti
4:40|2012年12月22日 06:33:42 投稿
K.Karayev - The Symphonic Sketches "Don Quixote" II. Sancho, the Governor & VII. Cavalcade
[150] アゼルバイジャンの作曲家 カラ・カラーエフによるオーケストラ作品『交響的素描 "ドン・キホーテ"』より第2曲「総督サンチョ」・第7曲「カヴァルケード(大パレード)」
アゼルバイジャンの作曲家 カラ・カラーエフ(1918 - 1982) の作品『交響的素描 "ドン・キホーテ" (1960)』より「総督サンチョ」「カバルケード(大パレード)」ですー公式に遺されている作品は1937年に始まっていますが、同年からの映画劇伴音楽も彼の生涯切っても切れない関係にありました本作の元となったメロディは、1957年に公開された同名のアゼルバイジャン映画のために書き下ろした音楽に依りますそこから抜粋・編曲を施され、『展覧会の絵』のように曲間に同種のモチーフを挟み込む形の組曲として作品は成立しています← 前 ピアソラ sm19637767 | sm19724221 カサドシュ 後 → mylist/31627033演奏:Russian Philharmonic Orchestra, Dmitry Yablonsky(cond) / USSR State Radio Symphony Orchestra, Aleksandr Gauk(cond)
9:20|2012年12月31日 05:01:13 投稿
R.Casadesus - Sonate pour violloncello and piano, Op. 22: 2nd mvt. Scherzo
[151] フランスの作曲家 ロベール・カサドシュによる室内楽作品『チェロソナタ』より第2楽章「スケルツォ」
フランスのピアニスト ロベール・カサドシュ(1899 - 1972) の室内楽作品『チェロソナタ 作品22 (1935)』より第2楽章「スケルツォ」ですー活動の軸をピアニストとして据えていながら、彼は数多くの楽器のため、多くの恩人のためにたくさんの作品を残しました4楽章制からなる一般的なソナタで、流麗なメロディと堅牢なリズムが聴く者の耳を擽る心地よいスケルツォを奏でていますこの作品はフランスのチェリスト・指揮者であるジーン・ウィトコフスキ(1895 - 1953)に捧げられました← 前 カラーエフ sm19716422 | sm19731911 ダヴィタシュヴィリ 後 → mylist/31627033演奏:Paul Julien(vc), Yves Henry(pf)この文を書いている時点で年越えてますが、去年もありがとうございました なんだかんだで54の楽譜動画作らせて頂きました
3:40|2012年12月31日 23:55:56 投稿
M.Davitashvili - ხორუმი
[152] グルジアの作曲家 メリ(マリアム)・ダヴィタシュヴィリによるピアノ作品『ホルミ』
グルジアの作曲家 メリ(マリアム)・ダヴィタシュヴィリ(1924 - ) のピアノ作品『ホルミ (1945)』ですー音楽学者・社会学者としても活躍する女流作曲家で、音楽院卒業後は小児音楽教育に力を入れながら数々の賞を受賞しました本作はクタイシ音楽学校を経て、トリビシ音楽院作曲科のバランチヴァーゼのクラスで学んでいた当時の作品です題の『ホルミ』とは、グルジア南西部・アジャリア自治共和国に起源をもつ、戦闘を鼓舞するための勇壮な舞曲のことです← 前 カサドシュ sm19724221 | sm19821737 グァルニエリ 後 → mylist/31627033演奏:Tamar Licheliあけまし…た!去年ほどのペースには及ばないかもしれませんが今年もよろしくお願いします
3:25|2013年01月02日 00:20:00 投稿
C.Guarnieri - Dança negra
[153] ブラジルの作曲家 モザルト・カマルゴ・グァルニエリによるピアノ作品『黒人の踊り』(原曲[Pf] / ギター四重奏編曲)
ブラジルの作曲家 カマルゴ・グァルニエリ(1907 - 1993) のピアノ作品『黒人の踊り (1946)』ですーちょうど20年前の今日, ピアニスト・作曲家・指揮者・教育者・審査員として名を馳せた巨匠がこの世を去りました音楽好きの父によってかの大音楽家と同じ洗礼名を冠ることとなった彼は、その名に劣ることなく多分野で活躍しました本作は1937年の出張のより道で採集したアフリカ奥地の儀式の様子から構想され, 長調と短調の狭間で揺れる旋律が聞こえます← 前 ダヴィタシュヴィリ sm19731911 | sm19854543 アレクサンドロフ 後 → mylist/31627033演奏:Arnaldo Cohen / Brazilian Guitar Quartet(guitar quartet ver.)
7:20|2013年01月13日 23:57:50 投稿
A.Alexandrov - 4 Preludes, Op. 10: No. 2 in G sharp minor
[154] ソ連の作曲家 アナトリー・アレクサンドロフによるピアノ作品集『4つの前奏曲』より第2番
ソ連の作曲家 アナトリー・アレクサンドロフ(1888 - 1982) のピアノ作品集『4つの前奏曲 作品10(1913-16)』より第2番ですーピアニストであった母親の熱心な要望が実り、恵まれた環境のもと研鑽を積み、彼は音楽院を首席で卒業します音楽院で出会った夭折の天才 スタンチンスキーは同い年の学友であり、彼の作風を模した追悼作品を捧げていますアレクサンドロフは彼の作品に心底陶酔し、死後 フェインベルクと並ぶ擁護者として多くの作品の編纂や出版に携わっています← 前 グァルニエリ sm19821737 | sm19876225 ヴィアナ 後 → mylist/31627033演奏:Jenny Lin
1:30|2013年01月18日 06:04:37 投稿
F.Vianna - Corta-Jaca (Dança popular brasileira)
[155] ブラジルの作曲家 フルトゥオーゾ・ジ・リマ=ヴィアナによるピアノ作品『コルタ・ジャカ (ブラジル民族舞踏)』
ブラジルの作曲家 フルトゥオーゾ・ヴィアナ(1896 - 1976) のピアノ作品『コルタ・ジャカ (1931)』ですー父親の趣味に影響されてピアノを練習するようになった少年は国立音楽学校や欧州留学によりアカデミックな教育を修めますピアニストやピアノ科教授として音楽界に居続けたためか、彼の作品のほとんどはピアノ曲や歌曲で占められていますコルタ・ジャカは舞踏サンバの基本フィガー(足型)の一種で「仔馬がじゃれるように騒々しく切り刻む」という意味があります凛々しい旋律を支える技巧的な動機からはベビーラトルを想わせる音の万華鏡か 或いは無表情に繰り返されるド音にモールス信号の響きを感じる気がします← 前 アレクサンドロフ sm19854543 | sm19878583 カラビッツ 後 →演奏:Reah Sadowsky / Miguel Proença
8:20|2013年01月20日 20:37:03 投稿
I.Karabits - 24 Preludes: No. 22 in G minor
[156] ウクライナの作曲家 イワン・カラビッツによるピアノ作品集『24の前奏曲』より第22番
ウクライナの作曲家 イワン・カラビッツ(1945 - 2002) のピアノ作品集『24の前奏曲 (1976)』より第22番ですー黒海の内海: アゾフ海に面する小村 ヤルタ出身の彼はキエフ音楽院でリャトシンスキーやスコリクに学びます卒業後は自国の音楽発展のため、文化省の音楽顧問や独奏者のための楽団"キエフ・カメラータ"の音楽監督を歴任しました2002年1月20日、57歳の若さでこの世を去ることになりましたが、12音技法から偶然性・新古典主義・新印象派・ジャズ語法に至るさまざまなスタイルを組み合わせた作品を残しています本作は24の調性からなる一連の作品ですが、この第22番を除き他の23曲には調号がありません← 前 ヴィアナ sm19876225 | sm19900609 ベン=ハイム 後 → mylist/31627033演奏:Alexei Koltakov
2:05|2013年01月20日 23:04:32 投稿
P.Ben-Haim - 5 Pieces for piano: No. 5 Toccata
[157] イスラエルの作曲家 パウル・ベン=ハイムによるピアノ作品集『5つの小品』より第5番「トッカータ」
イスラエルの作曲家 パウル・ベン=ハイム(1897 - 1984) のピアノ作品集『5つの小品 作品34 (1948)』より第5番「トッカータ」ですードイツ人とイスラエル人を両親に持ち、ドイツで生まれた彼はフランケンブルガーの姓を持っていましたが、イスラエルへの思いが強くのちに移住、名前をユダヤ姓に改め、国籍を変え、1984年1月20日に亡くなるその日まで同地で過ごしました西洋音楽の伝統性とユダヤ民族としての音楽民族性の融和を図り、ロマン派の延長線上にある音楽を創作しました← 前 カラビッツ sm19878583 | sm19902094 デロ=ジョイオ 後 → mylist/31627033演奏:David Holzman
3:00|2013年01月23日 22:42:20 投稿
N.Dello-Joio - Piano Sonata No. 3: 2nd mvt.
[158] アメリカの作曲家 ノーマン・デロ=ジョイオによるピアノ作品『ピアノソナタ 第3番』より第2楽章
アメリカの作曲家 ノーマン・デロ=ジョイオ(1913 - 2008) のピアノ作品『ピアノソナタ 第3番 (1948)』より第2楽章です1913年1月24日、彼はイタリア系移民の子としてニコデモ・デジョイオという名でニューヨーク市に生まれました初期はオルガン奏者でしたが、師事したヒンデミットから作曲に関するアドバイスを受け、楽曲は広く愛されるようになります彼のピアノソナタは第2次世界大戦を前後する時期に3作だけ作られましたが、いずれも流れるようなメロディが特徴的です息子のうちジャスティンは父と同じく作曲家、ノーマン(同名)は騎手のメダリスト(1992夏季オリンピック)です← 前 ベン=ハイム sm19900609 | sm19909021 ルトスワフスキ 後 → mylist/31627033演奏:Jaemi Kim
1:40|2013年01月24日 01:24:15 投稿
W.Lutosławski - 2 Etiudy for solo piano: I. Allegro
[159] ポーランドの作曲家 ヴィトルト・ルトスワフスキによるピアノ作品集『2つの練習曲』より第1番
ポーランドの作曲家 ヴィトルト・ルトスワフスキ(1913 - 1994) のピアノ作品集『2つの練習曲 (1940-41)』より第1番ですー1月25日 生誕100年を迎えた彼は、激動の時代を耐え抜き現代ポーランド音楽の礎を育んだ20世紀の巨匠として知られています政治的な抑圧や社会情勢に左右され、彼の作風は必ずしも彼の意思にそぐう形で変遷したとは言い切れませんが、いずれの作品にも才気あふれる多彩な語法が息づいています京都賞の受賞スピーチで「私は私自身のために作曲する. これが創造的な芸術家の素直な態度である」との趣旨の言葉を遺しています← 前 デロ=ジョイオ sm19902094 | sm19946757 パルムグレン 後 → mylist/31627033演奏:Martin Davis
2:15|2013年01月25日 02:50:29 投稿
S.Palmgren - Trois Morceaux, Op. 57: No. 2 Snöflingor
[160] フィンランドの作曲家 セリム・パルムグレンによるピアノ作品集『3つの小品』より第2曲「粉雪」
フィンランドの作曲家 セリム・パルムグレン(1878 - 1951)のピアノ作品集『3つの小品 作品57 (1917?)』より第2曲「粉雪」ですー"北欧のショパン"と評されることもある彼はシベリウスより12歳年少の、当時 国際的に活躍した数少ないフィンランド人です優れたピアニストや指揮者として活躍した自身の経歴上、遺された作品は大多数がピアノ曲と合唱曲ですショパンに比べ構成力に欠ける面はありますが、民族性を重んじた静謐で時にはドラマチックな音楽がそこにはあります← 前 ルトスワフスキ sm19909021 | sm20010883 ババジャニアン 後 → mylist/31627033演奏:舘野 泉
3:50|2013年01月29日 14:46:06 投稿
A.Babadzhanian - Capriccio
[161] アルメニアの作曲家 アルノ・ババジャニアンによるピアノ作品『綺想曲』
アルメニアの作曲家 アルノ・ババジャニアン (1921-1983)のピアノ作品『綺想曲 (1951)』ですー多様なジャンルで活躍した作曲家で多彩な語法を使い分けた人物だったことは sm10850839 で紹介したとおりですクラシックの分野では現代音楽に傾いた作風と民族的な作風の2つに大別できますが、本作は後者の方です変化記号の多さや内声の処理、縦横無尽に動き回る手の動きのために弾きこなすのはなかなか大変だと思います← 前 パルムグレン sm19946757 | sm20328715 ガブリロヴィッチ 後 → mylist/31627033演奏:#0:03 有森 博 / #4:35 Arno Babadzhanian / #8:50 Sona Shaboyan三者三様の演奏ですが、ババジャニアン自身が優れたピアニストであったことが演奏から伝わるかと思います
13:50|2013年02月06日 00:01:32 投稿
O.Gabrilovich - Compositions for the piano, Op. 3: No. 1 Caprice Burlesque
[162] ロシア出身のピアニスト オシップ・ガブリロヴィッチによるピアノ作品『カプリス・バーレスク』
ロシア出身のピアニスト オシップ・ガブリロヴィッチ(1878 - 1936) のピアノ曲『カプリス・バーレスク 作品3の1(c.1901)』ですー地元 サンクトペテルブルク音楽院でピアノと作曲を修め、ウィーン留学でルビンシュタインの盟友 レシェティツキに学びます同じく彼の下で学んでいたクララ・クレメンスはのちに声楽家へ転向、リサイタルで伴奏を務めるなど距離を縮めていきますクララの実父は言わずと知れた文豪 マーク・トウェインで、現在は3人ともにニューヨーク・ウッドローン墓地に眠っています← 前 ババジャニアン sm20010883 | sm20355171 ストヨフスキ 後 → mylist/31627033演奏:Stephen Hough
4:30|2013年03月14日 05:45:08 投稿
Z.D.A.J. de Stojowski - Deux Orientales, Op.10: No.2. Carpice orientale
[163] ポーランド出身の作曲家 ジグムント・ストヨフスキによるピアノ作品集『2つの東洋風小品』より第2番「東洋風奇想曲」
ポーランド出身の作曲家 ジグムント・ストヨフスキ(1869 - 1946) のピアノ作品集『2つの東洋風小品 作品10 (1894)』より第2番「東洋風奇想曲」ですーピアニストとしてデビューした彼は、その確かな技術に各地の演奏会で喝采を浴び、20代頭には作曲家としても成功を収めます幅広い現場で活躍し、飛ぶ鳥落とす勢いの彼は教育分野にも優れ、その門戸をたたく者は非常に多かったといいます子どもを儲けてからの20年間に空白期間があるものの、生涯にわたってピアノ音楽に留まることなく筆を取りました← 前 ガブリロヴィッチ sm20328715 | sm20808600 ザレンプスキ 後 → mylist/31627033演奏:Jonathan Plowright
4:00|2013年03月17日 04:09:47 投稿
J.Zarębski - Tarantelle, Op. 25
[164] ポーランドの作曲家 ユリウシュ・ザレンプスキによるピアノ作品『タランテラ』
ポーランドの作曲家 ユリウシュ・ザレンプスキ(1854 - 1885) のピアノ作品『タランテラ 作品25』ですーショパン以後に現れた天才で、2年で大学を卒業したり、26歳の若さで教授に就任したり、エピソードは枚挙に遑がありませんかのリストがその才能を絶賛し、彼の尽力もあり存命中に作品の多くが出版されましたが、結核で31年の短い生涯を閉じました作品の形式はショパンの影響が顕著ですが、作品の内容はのちの20世紀の音楽を予感させる音遣いがなされています← 前 ストヨフスキ sm20355171 | sm20863599 キシェレフスキ 後 → mylist/31627033
4:40|2013年05月08日 07:37:06 投稿
S.Kisielewski - Danse vive for piano
[165] ポーランドの作曲家 ステファン・キシェレフスキによるピアノ作品『軽快な踊り』
ポーランドの作曲家 ステファン・キシェレフスキ(1911 - 1991) のピアノ作品『軽快な踊り(1939)』ですー職業作家の父 ジグムントとユダヤ人の母の元に生まれた彼は、国立音楽院で3つのディプロマに輝きます並行してワルシャワ大学でポーランド文学と哲学を修め、後に父親と同じ文筆家として政治エッセイ・小説を発表していきます作曲家としては、どのジャンルもそつなくこなす器用さで、フランス新古典主義の流れを汲む作風に特徴があります本作は最初期の作品 いささか単調な感は否めませんがアンコールピースにぴったりの華麗さがあります← 前 ザレンプスキ sm20808600 | sm20922261 ヴォイトヴィチ 後 → mylist/31627033演奏:Stella Czajkowski …なんとなく鶏っぽいと思うのは私だけかしら?
3:30|2013年05月14日 19:19:55 投稿
B.Woytowicz - Dwanaście Etiud na fortepian: Nr. 1 Capriccio
[166] ポーランドの作曲家 ボレスワフ・ヴォイトヴィチによるのピアノ作品集『12の練習曲 』より第1番「奇想曲」
ポーランドの作曲家 ボレスワフ・ヴォイトヴィチ(1899 -1980) のピアノ作品『12の練習曲 (1948)』より第1番「奇想曲」です大学でスラブ言語学・数学・法律を専攻した後にピアノと作曲を音楽院で学んだ彼は、25歳のときピアニストとしてデビューを果たします第二次世界大戦中のワルシャワで若き演奏家のためのカフェ"生ける芸術"を主宰し、ベートーヴェンのソナタなどと共に自作やルトスワフスキやキシェレフスキ作品の演奏場所を提供しました後年は教育家として人生を捧げ、次世代のポーランド音楽界をつくる才能を育んでいきました← 前 キシェレフスキ sm20863599 | sm20933588 アブラミャン 後 → mylist/31627033演奏:Aleksander Woronicki
2:10|2013年05月21日 18:28:05 投稿
E.Abramian - 24 Preludes for piano: XXIII & XXI
[167] グルジア出身の作曲家 エドゥアルド・アブラミャンによるピアノ作品集『24の前奏曲』より第23番(変ホ短調)&第20番(ハ短調)
グルジア出身の作曲家 エドゥアルド・アブラミャン (1923 - 1986) のピアノ作品『24の前奏曲 (1948-72)』より第23番&第20番ですーショパンやスクリャービンに見られる『24の前奏曲』は全調性をめぐるひとつの作品群としてそのジャンルを確固たるものにしています本作の場合、実際に使用されている調性はイ短調を除く23ですが、中でもかなり規模の大きい作品として知られています最後半の曲目群は40代後半の作品 効果的な短2度・長2度の使用は曲集通して認められる特徴だと思いますちなみに今日…じゃなく昨日は彼の生誕90周年にあたる日でした← 前 ヴォイトヴィチ sm20922261 | sm21094703 フレンニコフ 後 → mylist/31627033
4:20|2013年05月23日 00:55:13 投稿
T.Khrennikov - Piano Concert No. 3 in C major, Op. 28: 3rd mvt.
[168] ソ連の作曲家 ティホン・フレンニコフによる『ピアノ協奏曲 第3番 ハ長調』より第3楽章
ソ連の作曲家 ティホン・フレンニコフ (1913 - 2007) の作品『ピアノ協奏曲 第3番 ハ長調 作品28(1983-84)』より第3楽章ですー社会主義国家の音楽部門最高顧問である作曲家同盟書記長としてソ連崩壊までの43年間、その椅子に座り続けた人物ですその役職は、かのジダーノフによって任命されたもので、当時のプロコフィエフやショスタコーヴィチに対する糾弾が今日の評価に影を落とす一方で、在任中は作曲家に対する粛清が行われなかったとする作曲家擁護の一面があったとも伝えられます← 前 アブラミャン sm20933588 | sm21094860 オアナ 後 → mylist/31627033演奏:Tikhon Khrennikov (pf), USSR State Radio Symphony Orchestra, Vladimir Fedoseyev (cond)説明文加えるの忘れてました…すみません
6:00|2013年06月11日 23:55:11 投稿
M.Ohana - 24 Préludes pour piano: No. 8
[169] フランスの作曲家 モーリス・オアナによるピアノ作品『24の前奏曲』より第8番
フランスの作曲家 モーリス・オアナ (1913 - 1992) のピアノ作品『24の前奏曲 』より第8番ですー100年前の6月12日、ユダヤ系イギリス人の父とスペイン人の母のもと一人の少年がモロッコ・カサブランカで生まれますパリに進出してからは音楽とともに建築学を学んでいましたが、大戦でイギリス兵として従軍し、その後作曲家として再スタートを切ります作風・様式は多岐に渡りますが、総じて得意だったのは微分音をはじめとした現代音楽語法でした本作はいわゆる全調をめぐるものではありませんが、第8番は音の煌めきが風鈴を想わせるようで個人的には好きです← 前 フレンニコフ sm21094703 | sm21578394 メディンシュ 後 → mylist/31627033演奏:Prodromos Symeonidis
3:20|2013年06月12日 00:19:09 投稿
J.Mediņš - 24 Dainas (24 Preludes) for piano: No. 8 in D flat major
[170] ラトビア出身の作曲家 ヤーニス・メディンシュによるピアノ作品『24のダイナ (24の前奏曲)』より第8番
ラトビア出身の作曲家 ヤーニス・メディンシュ(1890 - 1966) のピアノ作品『24のダイナ (1921-61)』より第8番ですー音楽一家に生まれ、4歳頃にピアノを、加えてヴァイオリン・チェロを学び地元の楽団に入りながら力をつけていきます後年はスウェーデンでその命を全うしますが、自国の音楽に根差した作品を生涯 展開していきました題の『ダイナ』とは、ラトビアにおける伝統的な朗読と歌唱を伴う詩と音楽の形式を指しています← 前 オアナ sm21094860 | sm21627929 チェイシンズ 後 → mylist/31627033
3:00|2013年08月12日 23:58:27 投稿
A.Chasins - 24 Preludes for piano, book 3: Op. 12 No. 3:: Prelude No. 15 in B flat minor
[171] アメリカの作曲家 エイブラム・チェイシンズによるピアノ作品『24の前奏曲 第3巻』より第3番 (曲集 第15番)
アメリカの作曲家 エイブラム・チェイシンズ(1903 - 1987) のピアノ作品『24の前奏曲 作品12』より第3番ですー自身も優れたピアニストであったチェイシンズは、先例に倣って長短24調性を網羅する前奏曲集をつくりますそれらは6曲ごとに分冊され、それぞれ作品10・11・12・13の番号と共に世に送り出されました彼の前奏曲の調配列はショパンらと同じく五度圏平行調ですが、4曲ごとのまとまりを意識して[長短短長]の順で並べられています全曲収録のCDは現時点で確認できてませんので、誰か試してみてはいかがでしょう?← 前 メディンシュ sm21578394 | sm21703619 ガル 後 → mylist/31627033
1:35|2013年08月19日 05:09:10 投稿
H.Gál - 24 Preludes for piano, Op. 83: No. 13 & No. 22 & No. 17 & No. 7
[172] オーストリアの作曲家 ハンス・ガルによるピアノ作品『24の前奏曲』より第13番・第22番・第17番・第7番
オーストリアの作曲家 ハンス・ガル(1890 - 1987) のピアノ作品『24の前奏曲 作品83 (1959-60)』より第13番・第22番・第17番・第7番ですーこの作品は70歳を迎える自分の誕生日プレゼントとして書かれたものだとされています(日本で言う古希のお祝いでしょうか…古希は数え年70ですが)同様に90歳(卒寿)の節目には『24のフーガ』を書き、いずれも彼のピアノ作品で重要な位置を占めるものとなっています長短24の調性によるものですが、ロ長調から始まる少し変わった規則性を以って配列されています← 前 チェイシンズ sm21627929 | sm21763098 ボウエン 後 → mylist/31627033演奏:Leon McCawley
10:30|2013年08月29日 10:45:28 投稿
Y.Bowen - Twenty-four Preludes in all major and minor keys, Op. 102, for piano: No. 24 in B minor
[173] イギリスの作曲家 エドウィン・ヨーク・ボウエンによるピアノ作品『24の前奏曲』より第24番
イギリスの作曲家 ヨーク・ボウエン(1884 - 1961) のピアノ作品『24の前奏曲 作品102(1938)』より第24番ですーオールジャンルで作品を遺した彼ですが、彼の最も得意とする編成は自身の本職・ピアニストから導かれるピアノ作品でした難度と長大な演奏時間を誇る作品群で有名な作曲家 ソラブジに献呈・絶賛された本作は、戦後になってから出版されました半音‐同主調配列で書かれ、1960年の抜粋自演録音の際にも弾かれたこの第24番は、曲集の最後を飾るにふさわしい風格と迫力を備えた内容の充実したロ短調になっています← 前 ガル sm21703619 | sm21769553 ツィンツァーゼ 後 → mylist/31627033
4:20|2013年09月06日 02:51:35 投稿
S.Tsintsadze - 24 Preludes for piano: No. 6 & No. 17 & No. 12 & No. 21
[174] グルジアの作曲家 スルハン・ツィンツァーゼによるピアノ作品『24の前奏曲』より第6番・第17番・第12番・第21番
グルジアの作曲家 スルハン・ツィンツァーゼ (1925 - 1991)のピアノ作品『24の前奏曲 (1971)』より第6番・第17番・第12番・第21番ですー複数の『24の前奏曲』を書いた作曲家に スタンフォード(pf,pf)、アウエルバッハ(pf, vn&pf, vc&pf)、ラーツ(pf, pf&ens, pf)、ヴィシュカーレフ(pf, pf)などが居ますが、彼もまたその中の一人ですツィンツァーゼは異なる編成で生涯3つの『24の前奏曲』を書きましたが、その最初に書かれたものが本作にあたります民族音楽らしさは身を潜め、悉く渋い曲が並びますが、この作品を見る限り彼はピアノの腕も相当であったことがうかがえると思います← 前 ボウエン sm21763098 | smxxxxxxxx マドセン 後 → mylist/31627033
7:00|2013年09月07日 00:54:53 投稿
T.Madsen - 24 Preludes for piano, Op. 20: No. 21 & No. 12 & No. 11
[175] ノルウェーの作曲家 トリグヴェ・マドセンによるピアノ作品『24の前奏曲』より第20番・第12番・第11番
ノルウェーの作曲家 トリグヴェ・マドセン (1940 - )のピアノ作品『24の前奏曲 作品20 (1980)』より第21番・第11番・第12番ですー16歳でピアノを学び始めた彼に最初に課せられたのは、J.S.バッハの『平均律クラヴィーア曲集』でしたその後、ショスタコーヴィチの『24の前奏曲とフーガ 作品87』に出会ったことが彼の第2の衝撃になりました自分もその形式で曲を創りたい、という夢は後年(1999年, 作品101)叶えられますが、その前段階として本作品は書かれました← 前 ツィンツァーゼ sm21769553 | sm21853926 カバレフスキー 後 → mylist/31627033演奏:Jens Harald Bratlie
2:00|2013年09月13日 20:27:04 投稿
D.Kabalevsky - 24 Preludes, Op. 38: No. 4 & No. 9 & No. 24
[176] ロシアの作曲家 ドミトリー・カバレフスキーによるピアノ作品『24の前奏曲』より第4番・第9番・第24番
ロシアの作曲家 ドミトリー・カバレフスキー (1904 - 1987)のピアノ作品『24の前奏曲 作品38 (1943-44)』より第4番・第9番・第24番ですー『道化師』の「ギャロップ」が特に有名である彼は、数学者の家庭に生まれながら自分の意志で音楽の道に進んでいきます音楽は労働の一部門であり、すべての国民が理解できる音楽こそ芸術である…とされた時代においてその指針に沿った音楽を多く発表しました恩師ミャスコフスキーに捧げられた本作は、彼自身の生地ペテルブルクからの旅行帰りに作られ、バラキレフやリャードフらが編纂したロシア民謡を下敷きにしています← 前 マドセン sm21819267 | sm21865990 ゴルツ 後 → mylist/31627033演奏:Gabriele Gorog
8:00|2013年09月18日 00:09:21 投稿
B.Goltz - 24 Preludes, Op. 2: No. 22 & No. 9 & No. 4 & No. 18 & No. 17 & No. 12 & No. 24
[177] ウズベキスタンの作曲家 ボリス・ゴルツによるピアノ作品『24の前奏曲』より第22番・第9番・第4番・第18番・第17番・第12番・第24番
ウズベキスタンの作曲家 ボリス・ゴルツ (1913 - 1942)のピアノ作品『24の前奏曲 作品2(1934-35)』(抜粋)ですー帝政ロシアのタシケント生まれの彼は、レニングラードの12年間で徹底的にピアノを学び、ピアニストとしてデビューします公式に作曲を師事したのは1940年以降でしたが、それに先立つ作品群からも若々しい感性の閃きを感じさせます若くして亡くなったために遺された作品は少ないですが、『ピアノ協奏曲(1940)』や『ジャズオーケストラのための組曲(1941)』などの大作も聴いてみたいところです…← 前 カバレフスキー sm21853926 | sm21958141 ショスタコーヴィチ 後 → mylist/31627033演奏:Sergei Podobedov
9:10|2013年09月19日 23:15:28 投稿
D.Shostakovich - 24 Preludes, Op. 34: No. 3 & No. 21 & No. 6 & No. 15 & No. 12 & No. 9 & No. 24
[178] ロシアの作曲家 ドミトリー・ショスタコーヴィチによるピアノ作品『24の前奏曲』より第3番・第21番・第6番・第15番・第12番・第9番・第24番
ロシアの作曲家 ドミトリー・ショスタコーヴィチ (1906 - 1975)のピアノ作品『24の前奏曲 作品34 (1932-33)』(抜粋)です9歳でピアノと作曲を習い始めた少年は、長らくピアニストになるか作曲家になるかをはっきりさせずに大人になりました弱冠20歳にして挑んだショパン・コンクールで思うような成果が出ず、ピアニストとしての将来に限界を感じた彼は作曲に注力しますオペラやバレエの興行的な失敗や共産党からの批判に遭うも、自作の発表・演奏を続けていきました曲集『24の前奏曲』はショパンの系譜に連なるもので、日記帳のごとく(ほぼ)1日1曲で作られていったことが自筆譜からうかがえます← 前 ゴルツ sm21865990 | sm22022400 カミング 後 → mylist/31627033 演奏:Jascha Nemtsov
7:55|2013年10月02日 21:51:03 投稿
R. Cumming - 24 Preludes for piano: No. 1 & No. 14 & No. 15 & No. 3 & No. 2 & No. 7 & No. 24
[179] アメリカの作曲家 リチャード・カミングによるピアノ作品『24の前奏曲』より第1番・第14番・第15番・第3番・第2番・第7番・第24番
アメリカの作曲家リチャード・カミング (1928 - 2009) のピアノ作品『24の前奏曲 (1966-69)』(抜粋)ですーバッハを敬愛した彼は上海生まれマニラ育ち、サンフランシスコで音楽を学んだ後、ブロッホやシェーンベルクに師事します本稿は長短24調性を半音圏同主調で配列した作品 短いもので10秒(第6番)、通して弾いても30分かからない小品集ですバーバーのピアノ協奏曲初演を担当したピアニスト ジョン・ブラウニングの誕生日プレゼントに代えて捧げられています← 前 ショスタコーヴィチ sm21958141 | sm22107398 ロスラヴェッツ 後 → mylist/31627033 演奏:John Browning
5:30|2013年10月11日 23:54:25 投稿
N.Roslawez - 24 Preludes for violin and piano: No. 14 & No. 4 & No. 17 & No. 18
[180] ロシアの作曲家 ニコライ・ロスラヴェッツによるヴァイオリンとピアノのための作品『24の前奏曲』より第14番・第4番・第17番・第18番
ロシアの作曲家 ニコライ・ロスラヴェッツ(1881 - 1944) の室内楽作品『24の前奏曲 (1941-42)』(抜粋)ですー音楽院でヴァイオリンと作曲法を学び、卒業後は未来派と呼ばれるロシアの前衛芸術家たちと親交を深めます政治と音楽は切り離すべきだと思っていた彼の活動は、スターリンの影響が強くなると「反革命的」で「形式主義者」等々の烙印を押され、徹底的な弾圧の下 表舞台から姿を消します本作は最晩年の作品 脳卒中の影響で身体はほとんど動かせず、病床に伏せながらの執筆でした曲集中 最も聞きやすい4曲を選びましたが、本来の彼の作風は調性的ではなく、音体系として編み出した独自の合成和音を知的に敷衍するものでした← 前 カミング sm22022400 | sm22232124 ババジャニアン 後 → mylist/31627033
6:40|2013年10月24日 05:03:03 投稿
A.Babadzhanian - Sonata in B flat minor for violin and piano: 3rd mvt.
[181] アルメニアの作曲家 アルノ・ババジャニアンによるヴァイオリンとピアノのための作品『ヴァイオリン・ソナタ 変ロ短調』より第3楽章
アルメニアの作曲家 アルノ・ババジャニアン(1921 - 1983)の室内楽作品『ヴァイオリンソナタ 変ロ短調 (1959)』より第3楽章ですー彼の音楽語法を一言で表すことは出来ませんが、早くから母国アルメニア外の活動が多かったため、多様なスタイルを自分のものにしています中期以降の純音楽作品は現代音楽の不穏な空気を纏ったアルメニア音楽の印象が強いように思えます1983年11月11日、彼はともに学んだアルチュニアンやミルゾヤンより29年先に旅立ちました← 前 ロスラヴェッツ sm22107398 | sm22242926 タクタキシヴィリ 後 → mylist/31627033 演奏:Ani Kavafian(vn), Avo Kuyumjian(pf)
8:30|2013年11月11日 02:58:00 投稿
O.Taktakishvili - Sonata in C major for violin and piano: 1st mvt.
[182] グルジアの作曲家 オタール・タクタキシヴィリによるヴァイオリンとピアノのための作品『ヴァイオリン・ソナタ』より第1楽章
グルジアの作曲家 オタール・タクタキシヴィリ(1924 - 1989)の室内楽作品『ヴァイオリン・ソナタ (c.1968)』より第1楽章ですータクタキシヴィリは作曲家だけでなく指揮者・教師・音楽研究家・政治家の顔を持った多面的な人物でしたそれを反映し…たわけではないでしょうが、彼の作風は同時代のグルジア作曲家の中でも西側音楽に寄った民族色の薄いテイストを特徴としています本作は彼の最も有名な作品『フルート・ソナタ (1968)』を下敷きに…というよりほとんどそのままフルートパートをヴァイオリンパートに置き換えたものです(なので正確には編曲作品と言った方が正しいかもしれません)← 前 ババジャニアン sm22232124 | sm22248160 エシュパイ 後 → mylist/31627033演奏:Igor Politkovsky(vn), Evgeny Epshtein(pf)
5:15|2013年11月12日 22:34:12 投稿
A.Eshpay - Sonata No. 1 in B flat major for violin and piano
[183] ロシアの作曲家 アンドレイ・エシュパイによるヴァイオリンとピアノのための作品『ヴァイオリン・ソナタ 第1番』
ロシアの作曲家 アンドレイ・エシュパイ (1925 - )の室内楽作品『ヴァイオリン・ソナタ 第1番 (1966-67)』ですーモスクワの南東 マリ・エル共和国出身の彼は作曲家であった父 ヤコフから音楽の手ほどきを受けますのちにモスクワへ進出、ラコフやハチャトゥリアンからアカデミックな教育を受け、卒業後は国内で主に映画音楽などを作るフリーの作曲家として活動していますしたがって、彼の音楽語法は母国マリ・エル共和国の民謡、モスクワで学んだ現代音楽、自身の経歴で身についたポピュラー音楽の影響が見受けられます← 前 タクタキシヴィリ sm22242926 | sm22256015 カサドシュ 後 → mylist/31627033 演奏:Eduard Grach(vn), Alla Maloletkova(pf)
7:30|2013年11月13日 21:00:22 投稿
R.Casadesus - Sonata No. 1 for violin and piano, Op. 9: 2nd mvt. Scherzo
[184] フランスの作曲家 ロベール・カサドシュによるヴァイオリンとピアノのための作品『ヴァイオリン・ソナタ 第1番』より第2楽章「スケルツォ」
フランスの作曲家 ロベール・カサドシュ(1899 - 1972) の室内楽作品『ヴァイオリン・ソナタ 第1番 作品9 (1927)』より第2楽章「スケルツォ」ですー1913年のピアノ科、1919年の和声科を共に首席で修了した彼は、活躍の場をフランスから世界に移し、各地でのリサイタルをこなすようになりますこの頃すでにフォーレやラヴェルといった大御所との協演も果たしていた中で、作曲活動もスケジュールの間を縫うように並行して行われました作品9はソナタ形式で書かれた最初の作品 献呈者はドビュッシーの同級生・友人の音楽史家 モーリス・エマニュエル(1862-1938) カサドシュにとってパリ音楽院時代の恩師です← 前 エシュパイ sm22248160 | sm22261338 スコリク 後 → mylist/31627033演奏:Fritz Gearhart(vn), John Owings(pf)
2:20|2013年11月14日 23:51:24 投稿
M.Skorik - Sonata No. 1 for violin and piano: 3rd mvt.
[185] ウクライナの作曲家 ミロスラフ・スコリクによるヴァイオリンとピアノのための作品『ヴァイオリン・ソナタ 第1番』より第3楽章
ウクライナの作曲家 ミロスラフ・スコリク (1938 - ) の室内楽作品『ヴァイオリン・ソナタ 第1番 (1963)』より第3楽章ですー音楽の都 ウィーンの大学で出会った彼の両親は、特別な音楽教育を受けていませんが、母親はピアノを、父親はヴァイオリンを愉しむ家庭を築きました両親の奏でた音楽が根底にある彼の作風はしばしば、ウクライナ民族音楽のもつ色彩豊かな叙情性と現代の高度な演奏技術を巧みに組み合わせている、と評されます本楽章はヴァイオリンの重音とイレギュラーな拍子で彩られた鋭いリズムが魅力的 時折挿まれる空虚な哀歌によって乾いた土ぼこりと対照的な瑞々しさを交互に感じさせます← 前 sm22256015 | sm22273818 後 → mylist/31627033演奏:Lydiya Shutko(vn), Aleksandr Kozarenk(pf)
6:50|2013年11月15日 22:01:48 投稿
K.Karayev - Sonata in D minor for violin and piano: 1st mvt.
[186] アゼルバイジャンの作曲家 カラ・カラーエフによるヴァイオリンとピアノのための作品『ヴァイオリン・ソナタ』より第1楽章
アゼルバイジャンの作曲家 カラ・カラーエフ(1918 - 1982) の室内楽作品『ヴァイオリン・ソナタ (1960)』より第1楽章ですー1956年にアゼルバイジャン作曲家同盟書記長に、1959年にアゼルバイジャン音楽業界の最高学府 バクー音楽院作曲科教授に就任し名実ともに彼の立場が高まっていきます冷戦以後、ソ連内外との音楽の架け橋をともに担った盟友 フレンニコフからは「彼は他人の模倣ではなく自分に忠実であり続けている. 時代とともに変化しながらも、彼はどんなジャンルでも個性を失わない」と評されています本作は彼が遺した唯一のソナタ作品 最初は楽譜を見ないで拍子を当ててみてください← 前 スコリク sm22261338 | sm22278139 ラコフ 後 → mylist/31627033演奏:Arif Manafly(vn), Farkhad Badalbeili(pf)
5:20|2013年11月17日 16:03:44 投稿
N.Rakov - Sonatina No. 3 " Little Triptych" for violin and piano
[187] ロシアの作曲家 ニコライ・ラコフによるヴァイオリンとピアノのための作品『ヴァイオリン・ソナチネ 第3番 "小さな三部作"』
ロシアの作曲家 ニコライ・ラコフ(1908 - 1990) の室内楽作品『ヴァイオリン・ソナチネ 第3番 "小さな三部作" (1968)』ですー教育者として人生の大部分を捧げた彼の作品のうち、その約半数が子どもや青少年を対象にした教育課程程度の難易度を想定して書かれています少なくとも自身の専門としたヴァイオリンで3作品、録音も残したピアノで16作品のソナチネを遺しており、ほか学習課程を対象にした小品が数多く眠っています本作が『三部作』と銘打っているのは、当初これはソナチネとして発表されたのではなく、それぞれが「朝」「瞑想曲」「夢」という題の小品集であったためです← 前 カラーエフ sm22273818 | sm22291070 ヒンドソン 後 → mylist/31627033 演奏:David Fruhwirth(vn), Milana Chernyavska(pf)
6:50|2013年11月18日 00:00:52 投稿
M.Hindson - Little Chrissietina's Magic Fantasy ( for violin and piano)
[188] オーストラリアの作曲家 マシュー・ジョン・ヒンドソンによるヴァイオリンとピアノのための作品『小さな "クリッシーティーナの魔法のファンタジー"』
オーストラリアの作曲家 マシュー・ヒンドソン(1968 - ) の室内楽作品『小さな "クリッシーティーナの魔法のファンタジー" (2002)』ですーシドニー大学とメルボルン大学で作曲を学んだ彼の作品は、母国で特に広く評価され、オーストラリア内の主要な楽団で愛奏されてきました彼の作品の特徴は執拗に繰り返されるリズムと自在なダイナミクスに裏打ちされ、クラシック音楽の枠に囚われない着想に人気が集まっています本作はロカビリーやデスメタルのスタイルに影響された自作の2台ヴァイオリンのための作品『クリッシーティーナの魔法のファンタジー (1994) #5:04』を凝縮して編曲したものです← 前 ラコフ sm22278139 | sm22296878 ミルゾヤン 後 → mylist/31627033演奏:角田 美樹(vn), Caroline Almonte(pf)
15:00|2013年11月20日 00:50:58 投稿
E.Mirzoyan - Perpetuum mobile for violin and piano
[189] アルメニアの作曲家 エドヴァルド・ミルゾヤンによるヴァイオリンとピアノのための作品『無窮動』
アルメニアの作曲家 エドヴァルド・ミルゾヤン(1921 - 2012) の室内楽作品『無窮動 (1957)』ですーアルチュニアンやババジャニアンから見ると1学年下にあたる彼は、作曲家だった父のもと グルジアにて生を受けますエレバン音楽院では先述の仲間たちとともにハチャトゥリアンから指導を受け、すぐれたアルメニア音楽を遺しました隣国 グルジアでカラーエフが書記長を務めていた頃、1957年より自身もアルメニア作曲家同盟議長を勤めるなど、自国の音楽業界を守り立ててきた影の功労者でもあります大きな足跡を残して旅立った先輩アルチュニアンを追うように、10月5日 この世を後にしました← 前 ヒンドソン sm22291070 | sm22308976 ミルゾイェフ 後 → mylist/31627033 演奏:Susanna Gregorian(vn), Shushan Kocharian(pf)
4:10|2013年11月20日 23:50:13 投稿
M.Mirzoyev - Adagio and Valse-Scherzo for violin and piano
[190] アゼルバイジャンの作曲家 ムサ・ミルゾイェフによるヴァイオリンとピアノのための作品『2つの小品』
アゼルバイジャンの作曲家 ムサ・ミルゾイェフ(1933 - ) の室内楽作品『2つの小品』ですー彼の父 アブドラは南東の地方都市レンコラン出身の音楽好きの木工細工職人 5人の子どもたちには自作の伝統楽器を与えていましたバクー生まれのムサは1958年、アゼルバイジャン国立音楽院(現・バクー音楽院)でカラーエフのクラスを卒業します世界を渡り歩き、生徒にも厳しく接した名教師からは作曲の技法に留まらず、生き様や考え方までも学んだといいます父の願いのとおり、息子のムサとアリフは作曲家、娘のタリマは音楽学者、孫 イリヤも作曲家…と、ミルゾイェフ家は音楽一族になりました← 前 ミルゾイェフ sm22308976 | sm22309022 ブリテン 後 → mylist/31627033演奏:Azad Aliyev(vn), Adelya Aliyev(pf)
5:30|2013年11月22日 23:43:56 投稿
B.Britten - Violin Concerto, Op. 15; II. Vivace
[191] イギリスの作曲家 ベンジャミン・ブリテンによる『ヴァイオリン協奏曲』より第2楽章
イギリスの作曲家 ベンジャミン・ブリテン(1913 - 1976)の作品『ヴァイオリン協奏曲 作品15(1939)』より第2楽章ですー1913年11月22日、歯科医の父と歌手の母のもと20世紀を代表する英国作曲家が生まれます幼い頃より才能を明らかにし、作曲家フランク・ブリッジの目に留まり個人的指導を受けます本作は第二次世界大戦が始まった時期に作られ、反戦意思・平和祈祷の意味が込められているといいます反戦主義者であったことで知られていますが、そのルーツは小学校で行われていた教師による虐待まで遡ります自身が同性愛者だったこともあり社会的弱者の痛みを誰よりも噛み締めていた彼の心の叫びが音に託されているようです← sm22308976|sm22309200 →http://www.britten100.org/ja/whos-celebrating/about-britten-100
9:25|2013年11月22日 23:50:40 投稿
A.Machavariani - Violin Concerto in D minor: 3rd mvt
[192] グルジアの作曲家 アレクセイ・マチャヴァリアーニによる『ヴァイオリン協奏曲』より第3楽章
グルジアの作曲家 アレクセイ・マチャヴァリアーニ(1913 - 1995) の作品『ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 (1950)』より第3楽章ですー1913年9月23日、スターリンの生地 ゴリでひとりの赤ん坊が産声をあげます成長した少年は1936年、トビリシ音楽院のバルフダリャンとリャザーノフの作曲クラスを修了、1939年には同大学院を卒業し、音楽理論の先生として教鞭を振るうようになります生まれ育ったグルジア民謡の素地があるものの、作曲スタイルでは西洋音楽を軸とし、結果 当局に睨まれることがありましたが、彼が遺した大規模な作品たちはグルジアの宝であると言えるでしょう← 前 ブリテン sm22309022 | sm22355742 レクオーナ 後 → mylist/31627033演奏:Liana Isakadze(vn), USSR Large Radio & TV Symphony Orchestra, Vakhtang Matchavariani(cond)
7:15|2013年11月23日 00:12:03 投稿
E.Lecuona - Suite espagnola ''Andalucia'': VI. Malaguena
[193] キューバの作曲家 エルネスト・レクオーナによるピアノ作品集『スペイン組曲"アンダルシア"』より第6曲「マラゲーニャ」
キューバの作曲家 エルネスト・レクオーナ(1895 - 1963) のピアノ作品集『スペイン組曲"アンダルシア"』より第6曲「マラゲーニャ(1919)」ですー← 前 マチャヴァリアーニ sm22309022 | sm22363306 アルカン 後 → mylist/31627033演奏:
3:00|2013年11月30日 00:12:13 投稿
Ch.-V.Alkan - Premier recueil de chants, Op.38-1: Mo.1 Assez vivement
[194] フランスの作曲家 シャルル=ヴァランタン・アルカンによるピアノ作品集『歌曲集 第1集』より第1番
フランスの作曲家 シャルル=ヴァランタン・アルカン(1813 - 1888) のピアノ作品集『歌曲集 第1集 作品38の1(1857)』より第1番ですー本名をシャルル・ヴァランタン・モランジュとした彼は1813年11月30日、音楽家の家庭の長男としてパリにて生まれます兄弟すべてが音楽家で自身も神童と称されるほどに才能を顕し、同時代を生きたショパンやリストと並ぶヴィルトゥオーゾ・コンポーザー=ピアニストとして名を馳せました当時の伝統や感覚から外れた音楽性や演奏不可能とまで言われる超絶技巧を駆使したピアノ楽曲群に注目されがちですが、芸術性を犠牲にしておらず屈指のメロディメーカーだった点も近年再評価されつつあります← 前 レクオーナ sm22355742 | sm22493808 ヘラー 後 → mylist/31627033演奏:Alan Weiss
4:40|2013年11月30日 23:57:12 投稿
S.Heller - 24 Preludes for piano, Op. 81: No. 10 & No. 22
[195] ハンガリーの作曲家 ステファン・ヘラーによるピアノ作品『24の前奏曲』より第10番・第22番
ハンガリーの作曲家 ステファン・ヘラー(1813 - 1888) のピアノ作品『24の前奏曲 作品81 (1853)』より第10番・第22番ですー← 前 アルカン sm22363306 | sm22493846 コンスタンティネスク 後 → mylist/31627033演奏:
2:20|2013年12月20日 23:54:24 投稿
P.Constantinescu - Joc dobrogean (Toccata)
[196] ルーマニアの作曲家 パウル・コンスタンティネスクによるピアノ作品集『ピアノのための組曲』より「遊び (トッカータ)」
ルーマニアの作曲家 パウル・コンスタンティネスク(1909 - 1963) のピアノ作品集『ピアノのための組曲 (1952)』より「遊び (トッカータ)」ですー← 前 ヘラー sm22493808 | sm22555897 ジェロビンスキー 後 → mylist/31627033演奏:
4:00|2013年12月20日 23:58:01 投稿
V.Zhelobinsky - 24 Preludes for piano, Op. 20: No. 19 & No. 22 & No. 21
[197] ロシアの作曲家 ヴァレリー・ジェロビンスキーによるピアノ作品『24の前奏曲』より第19番・第22番・第21番
ロシアの作曲家 ヴァレリー・ジェロビンスキー(1913 - 1946) のピアノ作品『24の前奏曲 作品20(1934)』より第19番・第22番・第21番ですー1913年1月27日(*), モスクワと標準時を同じくする教育と文化に栄えた街 タンボフに生を受けます音楽院卒業後はピアニストとして精力的に活動する傍ら作曲活動にも時間を多く注ぎ, その作品数は少なくありませんショスタコーヴィチに才能を買われ気に入られていたものの, 病気を患い30余年の短い生涯を閉じました← 前 コンスタンティネスク sm22493846 | sm22556142 デュティユー 後 → mylist/31627033演奏:Vladimir Ryzhkov(*) ロシア語の資料ではジェロビンスキーの誕生日を11月9日としているものも多い
2:15|2013年12月29日 08:59:29 投稿
H.Dutilleux - Sarabande et Cortège
[198] フランスの作曲家 アンリ・デュティユーによるファゴットとピアノのだめの作品『サラバンドとコルテージュ』
フランスの作曲家 アンリ・デュティユー(1916 - 2013) のファゴットとピアノのだめの作品『サラバンドとコルテージュ(1942)』ですー1938年に母校であるパリ音楽院を卒業した彼はラジオ放送局の作曲業やオペラ座の合唱指揮者として生計を立てていきますそうした中で、1940年代にパリ音楽院から試験曲の委嘱が為され、フルート・ソナチネ(1942)やオーボエ・ソナタ(1947)、本作が作曲されました2013年5月22日、結婚以来63年をともに過ごして4年前に先立った最愛の妻の元へ旅立たれました← 前 ジェロビンスキー sm22555897 | sm22556309 シャペロ 後 → mylist/31627033演奏:
7:20|2013年12月29日 11:01:07 投稿