諸井三郎 ピアノ・ソナタ第1番 Op.5(1933)

諸井三郎 ピアノ・ソナタ第1番 Op.5(1933)

恐らく戦前の日本人のピアノ作品で最も難しく複雑な曲でしょう(2番 sm13715385 や大澤壽人の神風協奏曲よりも)。ベルリン留学時代のほぼ最初の作品でヒンデミットなど戦間期のドイツの現代音楽の流行が取り入れられていますが、同時に冒頭を聴いてわかる通りフランス印象派の影響もみられます。堂々としたソナタ形式の第1楽章、自由で幻想的な雰囲気を持つ第2楽章も素晴らしいですが、魔法のような中間部を持つ第3楽章のスケルツォがお気に入りです。ただ主題と変奏である第4楽章が…。第4楽章が…。ということでおまけをつけました。例によって第3・4楽章は結構カットが入ってます。ご了承ください…。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm18893590