投資格言「二日新甫は荒れる」~大橋直久

投資格言「二日新甫は荒れる」~大橋直久

投資格言「二日新甫(しんぽ)は荒れる」二日新甫(しんぽ)とはその月の1日が土・日や祝祭日などで市場が休日になり、2日から月初めの取引が始まることを言います。その月は荒れるというジンクスです。大橋直久■■■ 参考になりそうな昔の投資ニュース ■■■2002年アメリカ中堅地銀のフィフスサードバンクは、オハイオ州シンシナティに本拠を構え中西部を足場にする地元銀行である。規模からすると大手メガバンクよりはるかに小さい、わが国でいうと横浜銀行などの大手の地方銀行といったイメージである。ここ数年ROEは三〇%に近い驚異的好業績で爆進中である。この銀行は地元の顧客にきめ細かく対応し顧客志向が極めて高く、しかもコスト削減実績にも優れており、二律背反を克服している。その秘訣は、徹底的権限委譲にある。米国でも日本でも、銀行は強固なピラミッド組織を特徴にした融通の利かなさが体質である。ここに目をつけたのがフィフスサードバンクだ。その戦略は“支店運営をフランチャイズ(FC)展開する”発想にある。結局、顧客を満足させる知恵、コストをさらに削減させる知恵は現場にしかない。ならば、現場の支店長を“擬制的”FCオーナーのように処遇し、経営の自由度を与えれば、現場の創意工夫を促し、その果実を取れるはず、という発想である。この銀行の支店長は、どの商品をどうやって売るのか、どうやってコスト削減するのかを自ら考え、実行する権限を与えられている。当然報酬は、自らの工夫が生み出した収益とリンクし、企業家精神をいやが上にもあおっていく仕組みを採用している。重要なのは、この銀行業界の経営革命が、図体の大きく、動きののろいメガバンクからではなく、短い時間で改革を徹底できる中堅銀行で先行された事実である。小さいことの第一の優位性である機動力・経営革新の実行力を縦横無尽に生かした快挙ではなかろうか。片や、地元密着・顧客密着を標榜し、きめ細かいサービスを提供するとうたいながらメガバンクと同じような組織構造、経営スタイルを教科書どおりに導入している中参考: http://www.zephyr-translation.com/

http://www.nicovideo.jp/watch/sm36402802