メンデルスゾーン:6つの前奏曲とフーガ 作品35

メンデルスゾーン:6つの前奏曲とフーガ 作品35

Youtubeからの転載です( https://www.youtube.com/watch?v=i5RwReXly4c )。メンデルスゾーンは「マタイ受難曲」の復活上演を行うなど、バッハの作品に傾倒していたことはよく知られており、その趣向は彼の作曲においても少なからず影響を及ぼしました。そういった作品の1つが1827年に作曲された「6つの前奏曲とフーガ」作品35で、その題名が示す通り、バッハが数多く残した「前奏曲とフーガ」を参考にしてメンデルスゾーンが作曲した6曲の作品です。前半の3曲はバッハの作品をメンデルスゾーンなりに咀嚼していますが、後半3曲ではロマン派作曲家としての個性が強く出てきており、メンデルスゾーンがバッハ作品をどのように解釈しているかを示すとともに、当時18歳でありながら彼の生涯にわたる作風がほぼ完成していることが聞き取れる、興味深い佳作といえます。ジークフリート・シュテッキヒト(ピアノ)

http://www.nicovideo.jp/watch/sm36505998