モシュコフスキ:ピアノ協奏曲第1番 ロ短調 作品3

モシュコフスキ:ピアノ協奏曲第1番 ロ短調 作品3

Youtubeからの転載です( https://www.youtube.com/watch?v=hE5H8yV4S5s )。モーリツ・モシュコフスキ(1854 - 1925)はポーランド出身のピアニスト・作曲家で、生前は優れた技巧を持つピアニストとして人気を博した一方、練習曲をはじめとする数多くのサロン向けピアノ作品を中心に作曲しました。彼が作曲したピアノ協奏曲は長らく1897年に作曲された(第2番)ホ長調 作品59のみと見なされていましたが、実際には1874年に作曲した(第1番)ロ短調 作品3が存在します。この曲は4楽章から成り、演奏時間は約50分に及ぶ大曲で、若きモシュコフスキの才能を初めて示した作品となります。本作を評価した人物の一人がフランツ・リストで、1875年にモシュコフスキは本作の2台ピアノ用編曲版をリストと共に演奏会で演奏するという栄誉を受けました。しかし、後にモシュコフスキは本作を未熟な作品と見なして楽譜を出版することはなく、自分のピアノ協奏曲の代表作は作品59であるという態度を生涯貫きました。作曲者に見捨てられて忘れられていた第1番は、2008年にフランス国立図書館で楽譜が再発見され、2014年にルドミル・アンゲロフによって蘇演されて日の目を見ることとなります。ルドミル・アンゲロフ(ピアノ)ウラジミール・キラジエフ指揮BBCスコティッシュ交響楽団

http://www.nicovideo.jp/watch/sm39766326