ブルックナー 交響曲第8番(初版) 第2楽章 フルトヴェングラー VPO

ブルックナー 交響曲第8番(初版) 第2楽章 フルトヴェングラー VPO

ブルックナー作曲 交響曲第8番(初版)  第2楽章指揮:ヴィルヘルム・フルトヴェングラー演奏:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団録音:1954年4月10日(Live recording)1954年4月10日に行われたニコライコンサートでのブルックナーの交響曲8番です。第2楽章では各版(初版、ハース版、ノヴァーク版)とで大きな違いがないので、この交響曲の各版の作曲経緯について軽くおさらいしておきます。ブルックナーが最初に書いた第1稿は一旦1887年に完成します。(のちに、ノヴァーク第1稿として1972年に出版)これをヘルマン・レヴィに見せます。しかし、当のレヴィからは「とても、演奏不可能だ」との返答を受けたブルックナーは自信作が拒絶されたことから意気消沈してしまします。そして、ブルックナーはこの交響曲の大幅な改訂を試みます。こうして完成したのが有名な1890年・第2稿です。この稿がハース版(1939年)とノヴァーク版(1955年)の元となったわけですが、その後も細かい改訂は続けられており、最終的な出版稿が1892年に完成します。これが、いわゆる初版(シャルク版)です。さて、ブルックナー作品の最大の問題は、その出版譜に作曲者であるブルックナー以外の第三者の手が入っていること、と言われてきましたが、この交響曲第8番も例外ではありません。最終完成稿であるはずの1892年版も他者の意見が多分に入っている可能性はありまが、作曲者であるブルックナーの意志もそこには間違いなく含まれているはずです。しかし、この交響曲が持つ最大問題は、1892年稿ではなく、原典版とも呼ばれたハース版にあったのです。そのことは、次の第3楽章にて判明します。他の動画→ mylist/54073616

http://www.nicovideo.jp/watch/sm41033482