ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番 ト長調 作品58(1808年改訂初演版)より 第1楽章

ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番 ト長調 作品58(1808年改訂初演版)より 第1楽章

Youtubeからの転載です( https://www.youtube.com/watch?v=ghq73tyq4Qk )。ベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番は1806年に作曲されました。このときの楽譜がそのまま出版され、現代ではほとんどの場合、この楽譜(1806年版)に基づいて演奏されています。しかし、本作が公開初演された1808年12月22日の演奏会では、ベートーヴェン自身によってピアノ独奏部分に更に手が加えられた状態で演奏されました。この追加部分は、写譜師が残した写譜の中にベートーヴェンの手による注釈がついている形で遺されていますが、長らく顧みられることはありませんでした。イギリスの音楽学者バリー・クーパーは写譜師が残した写譜からこの追加部分を書き写し、改訂版(1808年版)として復元することに成功します。この1808年版はロナルド・ブラウティハム独奏、アンドルー・パロット指揮ノールショピング交響楽団の演奏で録音されました。一聴すればすぐにわかる通り、1806年版と比べてピアノ独奏部分にかなり音が追加されており、より華やかな響きになっています。初演のためにベートーヴェンが本作の見栄え(聴き映え?)を良くしようとして装飾音を追加したことがうかがえます。ロナルド・ブラウティハム(ピアノ)アンドリュー・パロット指揮ノールショピング交響楽団

http://www.nicovideo.jp/watch/sm41577912