ハイドン:交響曲第99番 変ホ長調 Hob. I99

ハイドン:交響曲第99番 変ホ長調 Hob. I99

Youtubeからの転載です( https://www.youtube.com/watch?v=GD29UTAC9ds )。1791年1月から1792年6月にかけて、ハイドンは興行主ヨハン・ペーター・ザーロモンの招きにより初めてイギリスを訪れ、自作の演奏会で聴衆の大歓迎を受けました。その歓迎ぶりが強く印象に残ったハイドンは、ウィーンに戻ってきた翌年の1793年に再度の訪英を目指し、ロンドンで演奏するための新たな交響曲を作曲します。そして1794年2月10日にロンドンのハノーヴァー・スクエア・ルームズにおいて初演され、成功を収めました。これが交響曲第99番 変ホ長調 Hob. I99です。この作品において、ハイドンは初めてクラリネットを追加しており、作品の規模もそれまでの交響曲を上回るものとしました。このことから、本作はハイドンのいわゆる「ロンドン交響曲」の後半「第2期ロンドン交響曲」の先頭走者とみなされており、標題がないことにより知名度は劣るものの、作品の出来はまさにハイドンの円熟の極みと言っても過言ではないと思います。なお、この動画は1966年2月16日にジョージ・セルがクリーヴランド管弦楽団を指揮した定期演奏会の実況録音で、セルの端正で正確な指揮ぶりが目に浮かぶような名演となっています。ジョージ・セル指揮クリーヴランド管弦楽団

http://www.nicovideo.jp/watch/sm41776153