今年も後醍醐帝のご法要へお招き頂いたので参列してきます

今年も後醍醐帝のご法要へお招き頂いたので参列してきます

明日の後醍醐天皇御命日を前に、ふと自身の今までの生い立ちを思い返し、その重さを痛感している。生まれてからこのかた、先祖の名に恥じぬよう、先祖を貶める行いをせぬよう、それに相応しい品格を保つよう、幼い頃から父母に教育されて育ってきた。特に、父親は旧帝国海軍中尉であったから、教育勅語を始めとした戦前ばりの家庭教育を受けたし、先祖を祀る某神社の神事にも一緒に参列しなさい、と訳も分からず連れて行かれた。また、茶道教授と華道教授であった母親は私が幼い頃から、当然の嗜みとして茶道・華道・能楽・着付け・礼法・ピアノ・習字を修練させられてきた。私にとってはそれが当たり前の生活だったし、周りの子も私と同じだと思っていた。しかし、小学校に進学してから、同級生は明らかに自分とは違った。歴史の授業では、家庭や神社で教えられたものとは全く違う事を教えられ、父が私に教えてきた事は全て嘘と教えられ、かなりのカルチャーショックを受けた。そんな訳で、子供の頃はなんでこんな家系に生まれてしまったのだろう、と心底、自分の生まれを憎んだ少女時代だった。戦前から戦後、大きく捏造され変遷していく歴史の真っ只中を諸に生きたという貴重経験である。今ではその葛藤を乗り越えた事が糧となり、現在の活動に繋がっている。と、そんな事に思いを致しつつの、静かな秋の夜長であった。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm42813266