ジョゼフ・ジョンゲン:オルガンと管弦楽のための協奏交響曲 作品81

ジョゼフ・ジョンゲン:オルガンと管弦楽のための協奏交響曲 作品81

Youtubeからの転載です( https://www.youtube.com/watch?v=9WF951J5l4k )。ベルギーのオルガニスト・作曲家・指揮者であったジョゼフ・ジョンゲン(1873 - 1953)は、同じ年に生まれたラフマニノフと同様に後期ロマン派の作風に則った作品を数多く作曲しました。その中で最も有名な作品は、1926年に作曲された「協奏交響曲」作品81になります。この作品の独奏楽器はオルガンで、有名なハイドンやモーツァルトの協奏交響曲のように2つ以上の独奏楽器が登場するわけではありません。その代わり、全4楽章を通じてオルガンはほぼ途切れることなく演奏され続けており、オルガンを独奏楽器とする大規模な協奏曲とも、オルガンをオーケストラの一部とする交響曲とも解釈できる両義的な作品となっていて、ジョンゲンが本作を「協奏交響曲」と名付けた理由がうかがえます。音楽的にはワーグナーやフランクの流れを受け継ぐ後期ロマン派に属していますが、一方でドビュッシーの印象派に近い響きもあり、何より大規模で壮麗な音響にあふれた作品です。本作はオルガンと管弦楽のための作品としては、サン=サーンスの交響曲第3番「オルガン付き」やプーランクの「オルガン、弦楽とティンパニのための協奏曲」などに匹敵する名作の1つとして、多くのオルガニストたちに高く評価されていて実際に演奏・録音を手掛ける奏者も多いとのことです。ヴァージル・フォックス(オルガン)ジョルジュ・プレートル指揮パリ国立歌劇場管弦楽団

http://www.nicovideo.jp/watch/sm43177405